- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061590984
作品紹介・あらすじ
われわれを取り囲む文化とは、巨大な記号の体系に他ならない。言語においても単語はそれぞれの意味をそなえた記号であり、それらが集まってできる文は複合的な記号となる。想像力ないし創造力を駆使して微妙な言語現象を分析・解読するレトリックの認識こそ、記号論のもっとも重要な主題なのである。言語学を越えたの領野を呈示した著者のレトリック研究の集大成の書。
感想・レビュー・書評
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( ..)φメモメモ
本来のレトリックとは、一般的な人の認識と言語表現の避け難い一面性を自覚した上で、もっと別の視点に立てばもっと別の展望もありえるのではないか、と探求する努力のことでもある。想像力と創造力のいとなみである。
「コインは円形である、コインは長方形である」
論理的に、ふたつの面は同格である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もともとのタイトル「レトリックを少々」からもわかるよう
に、様々な機会に発表された小論や随筆を集めたもの。その
分やはり掘り下げは浅めで散漫な印象も残るが、興味深い
論点・視点も数多く、読んでいて楽しい本であった。
「時間」というものが「比喩的にしか表象しえない」という
視点が印象に残る。 -
6 佐藤信夫『レトリックの記号論』(1993)
・レトリックは、物の見方を変える:レトリックは、発見的認識への努力に近い。
りんごが地面に落ちた。=りんごに向かって地面が突進してきた。 -
<閲覧スタッフより>
コトバを科学する。
私たちは日常会話の中で、どのような状況で言葉を用い、それがどういう意味を生み出すのか?というように、
言語を科学的に研究する学問を「言語学」と言います。
そんな「言語学」の基礎知識について学べる資料をご紹介します。
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所在記号:文庫||801.6||サト
資料番号:10073202
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