日本古代国家の成立 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061592629

作品紹介・あらすじ

四世紀の崇神天皇に始まる三輪政権が、応神天皇を始祖として瀬戸内海の制海権を握った河内政権により征服される過程や、壬申の乱の後に天武天皇が実力で全権を掌握するまでを綿密に解説。また稲荷山古墳鉄剣銘を独自に読み解き、雄略天皇の日本統一をめざした戦いを明らかにするなど、古墳や遺物に秘められた謎を著者ならではの緻密な分析と推理で解く。古代史の泰斗による日本国家成立の大検証。

感想・レビュー・書評

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  • NK7a

  • 直前に同著者の「日本神話と古代国家」を読み、そこでかなり強烈に個人の政治思想が押し出されていたので辟易しましたが、この本ではそれがなかったのでひと安心です。とはいえ、我田引水ぶりでは大差ない反論に「自説に都合よく組み立てた想像にすぎぬ」と言ってのけるあたりには一歩引きたい気の強さを感じます。しかしその分、語られる論には説得力があります。といっても、他者の先行研究の補足・修正が多いので新鮮味はあまり感じませんが。押しが強いのでつい丸め込まれそうになりますが、あくまでひとつの有力な考察であると捉えたいです。

  • 「大兄制と皇位継承法」あたりがよく整理されていて勉強になる
    邪馬台国がらみの文はパッとしない

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著者プロフィール

1919年、神戸市生まれ。大阪市立大学教授を経て名誉教授。大阪文化財協会評議員などを務める。大阪文化賞受賞。著書多数。

「1997年 『なにわ塾第66巻 古代史の真実を探して』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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