- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061592995
感想・レビュー・書評
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題名のやわらかさに反して、すごく正統派な読書法の本。教養書の読み方にページのかなりを占めているが、小説、戯曲、詩の読み方まで指南しているのは時代というか、逆に新鮮だった。
読んで納得な部分は多くともそれを生かせるかは別問題で、やはりわたしはいつまでも点検だの分析だのせずにだらだらと読むのだろうなと思う。
最近流行りのビジネス書読書法的な本に目移りするよりはお得な気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了してないです。挫折しました。
読書の方法を分かりやすく説明している他の本を「調理された野菜」と例えるのなら、本書は「未調理の生野菜」といったところです。生野菜の方が栄養があるのでしょうけど、調理された野菜の方が美味しく食べられます。本書も、深い読書の知識が身につきますが「積極的な」読書をしないとサッパリです。
確かに、読書の方法、読書に対する心構え、みたいなことが書いてあるのだというのは分かりました。自分が最も必要としている情報の本でした。
しかし、正直、文章が難解というか回りくどくて、内容をうまく飲み込むことができませんでした。読書術の本を読みあさっているうち、原点となる本書に出会ったのですが、何が言いたいのかを掴みとれません。簡単なことを遠回しに説明している感があります。
とはいえ「著者の述べたいことを把握しなくては読者は批判をしてはならない」というのがあったので、把握できていない自分がこの本を批判することはできませんが。
読書初心者はこの本をベースに書かれた「誰でもできる読書術」みたいな本を読むのが賢明だと思います。背伸びをして本のレベルに自分を合わせるのは大切だと思いますが、その前に読書自体を嫌いになっては元も子もないと思います。
もう少し色々な本に出会って、読書経験を積んでからチャレンジしようと思います。
あれ、だけど、この本って読書のハウツー本じゃなかったっけ?
とりあえず、本書を読んでわかったこと。
・つまずいてもとにかく先に進む。
・著者と対話するように読む。
・目次や表題を見て何について書かれているのか「下読み」をしてから読む。
・読む目的、問いを持ちながら読む。 -
本を読むときに意識すべきことが丁寧に解説されていた。今まで、感覚的に読書をしていたことも多かったが、こうして方法が論理的に言葉で表されることで、自分が出来ていたことと疎かになっていたことが認識できてよかった。再読してこの読書法を徹底的に身につけたい。
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積極的読書をするためにどうすべきか、またそれぞれの読書のレベルをどう定義するかが語られていた。その通りに実践するにはまだ遠いし、モチベーションも湧かなかったので、最低限目次なども目を通すだけでもやろうかな。
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書籍を読むことの意義からはじまり、どのように書籍を読むべき書籍かを見極めるか、どのように書籍を読むかまで丁寧に書かれていると感じました。
Keshav 著 "How to Read a Paper" (http://ccr.sigcomm.org/online/files/p83-keshavA.pdf) にもつながるような内容であると感じ、書籍ならびに論文、さらにはあらゆる書き物に共通して適用できる考え方であると思いました。 -
■書名
書名:本を読む本
著 者:M. J. アドラー、C. V. ドーレン
■感想
TOPPOINTで読了。
一部気になる点あり。 -
読書術に関する本
現代文がニガテな中高生にオススメ。
最後の方の、
「若い人が読書をするのは、時間つぶしではなくて、自己を改造しようとしている場合があるからだ。若い人には、自分を恥じる心が強い。できれば、自分の素顔を消してしまいたいが。それはできることではない。せめて、周囲から離脱したい。それには、現実とのあいだに書物の幕をはるのが有効な方法になる。それで本を読み、第二次的現実を作り上げ、その中に没頭する」
という部分がグサッと刺さった。 -
読書人は、やっぱり一度は読んでおきたい読書術の"名著"。本書が出版された年代からして、現在の読書術の本と同じような事柄が書いてあるのは、つまり本書からの影響が考えられる。
自分も、"そりゃ、そういう風に読めば理解は深まるだろうけど、そんな時間も手間もかけられないよ"と感じた読書術の本があった。本書の著者は、"忙しい現代人"の立場を心得ていて(因みに、忙しい原因のひとつをテレビやラジオのメディアにあるとしている。十分現代にも通じる原因だ)、所々で励ましの言葉が書かれている。この辺は、以前読んだ本にはなかった。
「分析読書」をするのが難しいことは分かっている(著者は、この技法を用いるのに価する本はそれほど多くはない、という)。しかし、熟練の良き読書人にぜひなってほしい、という著者の想いが伝わってくる。 -
感想としては本の読み方を改めて考える本で合った。また実践が難しく何度も読むべき本で合った。
とても興味深い本ではあったのでまた読みたいというきもちになった。