秦の始皇帝 (講談社学術文庫 1532)

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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061595323

作品紹介・あらすじ

初めて中国統一をなしとげ「始皇帝」を名乗った男は、以後二千年、連綿と続く中華帝国システムを築いた。郡県制施行による中央集権体制の確立。度量衡の統一と文字・貨幣の制定。さらには焚書坑儒として伝えられる思想・言論の統制と、万里の長城の修築…。兵馬俑に守られた広大な陵墓に葬られた稀代の英雄の生涯と真実を、中国古代史の泰斗が活写する。

感想・レビュー・書評

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  • 秦の始皇帝の事績、中華統一・新たな制度の施行・思想や言論の統制・壮大な建築物等々の偉大な功績を浮き彫りにすると共に、政治・思想・文化などの様々な見地から、本人曰く「内面世界」というものを描いている。「はじめに~西安へ~」という所では、筆者が中国に行った時の事が書かれており、その流れで本題に入るあたり、読者を歴史の世界に、まさに実際にそこいるような感覚に誘(いざな)うのである。

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著者プロフィール

1937年、京都市生まれ。京都大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科博士過程単位取得退学。東海大学文学部専任講師、京都大学教養部助教授を経て、京都大学人文科学研究所助教授、同教授。2000年、停年退官、京都大学名誉教授。花園大学客員教授、龍谷大学文学部教授を経て、同大学客員教授。日本学士院会員。
〔主著〕『劉裕』(人物往来社。後に中公文庫)、『王羲之―六朝貴族の世界―』(清水新書、清水書院。増補して岩波現代文庫。『六朝精神史研究』(同朋舎出版)、『中国古代人の夢と死』(平凡社選書)、『秦の始皇帝』(集英社。後に講談社学術文庫)、『魏晋清談集』(中国の古典シリーズ、講談社)、『書と道教の周辺』(平凡社)、『古代中国人の不死幻想』(東方選書、東方書店)、『中国人の宗教意識』(中国学芸叢書、創文社)、『読書雑誌―中国の史書と宗教をめぐる十二章―』(岩波書店)、『顔真卿伝―時事はただ天のみぞ知る―』(法蔵館)、訳書に『訓注本後漢書』(全10冊・別冊1、岩波書店)、『高僧伝』(全4冊、船山徹氏と共訳、岩波文庫)など。
二〇二二年、文化勲章受章。

「2019年 『侯景の乱始末記──南朝貴族社会の命運』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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