呂氏春秋 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 89
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061596924

作品紹介・あらすじ

戦国末期、若き始皇帝の宰相として秦の百官を統率し、全国から3千の賓客を招集した呂不韋(りょふい)。彼が諸国に対抗し、秦の国力と文化の向上をめざし秀れた上客と編集した『呂氏春秋(りょししゅんじゅう)』は、「天下万物古今の事」を備えたいわば百科全書だった。長寿の秘訣、人物の見分け方から殷の湯王、周の武王の故事によった王者への道など、古代中国の英知の結晶を読み解く。(講談社学術文庫)

感想・レビュー・書評

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  • 『呂氏春秋』の「十二紀」諸篇から説話を摘録。Amazonのレビューで評価が悪かったが、個人的には面白かった。
    町田三郎さんの本文の前に付けている要約(タイトル)が絶妙。また、訳も大変読みやすい。

  • 歳時記をより深く研究しようとすると、ルーツとして中国の書籍に当たる必要が出てくる。その中でも有用なものの一つが、呂氏春秋になる。漢文そのものが読めない者にとって、手軽な入門書がこの本になる。

  • 言わずと知れた、戦国時代の書物です。
    戦国末期の思想は、本当に色鮮やか!
    訳も原文も読み下し文もあって、しかも文庫なんて素敵!!
    それにしても面白いなぁ。
    「長く生きるためには、自然に、無理なくやり過ぎないように」みたいな??
    こんな風に穏やかに生きられたらねぇ、いいんですけどねぇ。
    難しいお話から説話まで書いてあります。

  • 『呂氏春秋』十二紀からの抜粋。一三三の話しを集めている。主として、春は医学、夏は学問・音楽、秋は刑罰・軍事、冬は葬礼や死節を扱う。解説にもあるように、「時令」の思想を軸にした編集である。また、解説には『呂氏春秋』の成立について論じられており、基礎知識が得られる。

  • 卒論のテーマとして扱った本。ダイジェスト版として携行には便利ですが専門書としては少々物足りない。趣味として読むなら問題ありませんが。

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著者プロフィール

一九三二年(昭和七)、群馬県前橋市に生まれる。東北大学中国哲学科卒業。東北大学教養部助教授、九州大学文学部教授、純真女子短期大学学長を歴任。九州大学名誉教授。著書に『秦漢思想史の研究』『明治の漢学者たち』『江戸の漢学者たち』などがある。

「2018年 『孫子・呉子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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