- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061597747
作品紹介・あらすじ
そば、うどん、冷麺、ラーメン、スパゲッティ…。これらに当代の即席麺まで加えれば、今や麺文化は世界を覆っているといっても過言ではない。そもそも麺とはいったい何か。麺はいつ頃、どこに生まれ、どのように波及したのか。厖大な文献を渉猟するとともに、精力的に積み重ねた広範なフィールドワークの成果をもとに綴る、世界で初の「文化麺類学」。
感想・レビュー・書評
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000105159
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非常に面白い。無性に麺が食べたくなる!
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/740517 -
文化人類学者である著者が、中国での麺文化の発祥と発展、それがアジア各地へと広がっていく過程を分析した一冊。世界各地を巡る膨大なフィールドワークに基づき綴られていきます。
世界各地で、人類は様々な種類の麺を食してきました。麺を作り出すための原材料として、塩はとても重要な存在なのです。塩の役割は、スープや具材などの味付けだけではありません。
中国・日本・韓国・ウズベキスタン・ブータン・タイなどの麺が登場。それら多様な麺の原材料として、塩が使われていることが分かります。 -
B383.8-イシ 300206943
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文書が読みにくいというのはあったが、慣れてくると物語のように読めます。麺について興味があれば、非常に面白く読めます。また、食文化を通して、民族の文化を知ることができます。
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穀類・豆類を主原料にして、こねて作った主食的な食べものを麺類と呼ぶという定義基に、製麺法によって世界の面を分類した本。
麺のふるさと、中国の麺類の多様さには瞠目させられる。
ブータンのそばやイタリアのピッツェオリなど(たまたま両方ともそば粉を使った麺)、珍しい麺料理も多数出てくる。
中国を中心とする麺食文化と、イタリアを中心とした文化をつなぐ「ミッシング・リング」はあるのかという考察が非常に面白かった。
最後のほうに出てくる小松左京の「示準料理」という考えで麺類を捉えようという試みも。
麺類って、身近な料理なのに、その製法や歴史をまとめた本って珍しいということを、本書によって初めて知った。
ということは、本書は大変な労作だということだろう。 -
中国起源なんだねー(イタリアは不明なのでおいといて)。なかなかお腹いっぱいになりました。
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かなりチンタラ読んだ。…チンタラ読んだくせに読了した。w
大抵ダラダラ読んだら途中で飽きる性格だけど、400ページあるにも関わらず読み進めいけたってことは面白かったってこと。
麺から文化人類を考えるのはこの本が初めてだとか。。。