人格転移の殺人 (講談社ノベルス ニG- 5)

著者 :
  • 講談社
3.69
  • (18)
  • (29)
  • (36)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 163
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061819160

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • key word・人格転移 誰が誰 入れ替わり 前提条件・言語

    突飛な状況、ファンタジックな舞台、癖のある登場人物!面白い!SFミステリー


    それにしても「これって誰?」って一番怖いかもしれない。メモしながら読みましたよ

  • 設定から、もっと混乱して進まないかと思ったが、テンポが良くて一気読み。
    ラストもまさかあんな展開とは!
    ストーリーは面白かった。
    他の作品も読みたい。
    ただ、少し古い作品のため仕方なくはあるが、人種の偏見が引っ掛かる。

  • 人格が次々と入れ替わるパニック状態の中起きる連続殺人。
    一体殺人犯は誰なのか。
    もう、このあらすじだけでニヤニヤしてしまいます(笑)
    絶対面白いじゃん!
    そして見事に期待通りの傑作でした。
    この人格が入れ替わるという展開の面白さが強烈で、最後までテンポがよく、伏線もきっちりすっきり回収。
    物語の落としどころも個人的には最高です!
    とはいえ凡庸な頭の持ち主である僕には目まぐるしい人格移動&推理についていくのは難しく、何度も図のあるページに戻りました(笑)
    ややこしい!けど素晴らしい!
    ただ、この小説は理詰めの謎解きや人格の定義などにかなりのページを割いていて、殺人自体は一章分位で終わってしまいます。
    なので、極限状態で追い詰められた人々の疑心暗鬼の心理戦デス・ゲーム、おれがあいつであいつがおれでホラーサバイバル!的なものをを期待すると少し拍子抜けするかもしれません
    とはいえ、かくいう僕がその口だったのにこんなに楽しめたのであまり関係ないかも、ですが。

  •  作品解説(カバーより):突然の大地震。気づいた時、僕の意識は他人の身体に入っていた……。人格が入れ替わるという怪現象に巻き込まれ、パニック状態の僕達を、何者かが襲う。犯人は密室にいる六人の身体に次々と移り替わる“誰かの人格”なのだが……。奇想天外な着想で新しい地平を切り拓く西澤ミステリの大傑作!

     誰もが一度は考えたであろう「もしもあなたが私だったら…」をミステリに組み込んだのがこの作品。
     特殊な状況作りのルールに結構なページ数を使っているので、もしかすると途中で読むのが嫌になる方もいるかもしれません。しかし、絶対に途中でやめるなと声を大にして言いたい。まずは上に挙げた「七回死んだ男」を読んでみて、この作品すごく面白いじゃないかと思った方は(絶対そう思うはずですが)「人格転移の殺人」を読んでみて下さい。

  • たまたまその場に居合わせた見ず知らずの7人の間で、人格が次々に転移してゆき、その間に起こる連続殺人事件。
    元々設定に無理があるので、Why, How はイマイチだけれど、フーダニット的には面白かった。

  • 推理小説の類なんだろうけど、殺人事件の推理をするというよりは、読者はこの謎の機械が一体どういう目的で作られたのかって事を悩みながら読むものだったのかー、なんて最後まで来て思ったわけで。なるほどねー、と。しかしこのハリウッド映画のような、ちゃんちゃん、みたいな終わりはある意味、新鮮。

  • うーん、なんとも。。。

  • 素直に面白かった。
    そしてややこしかった(笑)。

    最終的には一番納得できる犯人で、動機もまあ頷けた。
    トリック自体はうーん、やや安易かなぁ。
    人物一人ひとりが個性的で読み進めるのが楽しかった。

    入れ替わり物でミステリーが書けるんだなぁ。このアイデアはすごい。

    西澤 保彦作品で初めて読んだ作品だが、ぜひ他の作品も読んでみようと思う。

  • 西澤先生お得意のSF設定が面白い。特に今回のお話はこのSF設定と、登場人物や事件の過程で発生する様々なイベントなど、細部までネタが上手くかみ合っててすごい(まぁ、それ前提での伏線で用意したモノだから当たり前なんでしょうが)。
    途中から、何となくアレがアレして犯人が…と予想はできてましたが、解決編読んで、自分が気づいた以上の細かい伏線と、推理の結果、ピースが綺麗に収まっていて、見事だなぁ、の一言でした。
    ラストもオサレな映画みたいで好きです。

  • 人の中身と外見がコロコロ変わって殺人が起こるので、誰が死んで誰が生きているのかごちゃごちゃになりました。
    でも犯人は結構早い段階からわかりました(^ ^)
    もうひとひねり欲しかった。

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西澤保彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×