「アリス・ミラー城」殺人事件 (講談社ノベルス キI- 3)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823099

感想・レビュー・書評

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  • めちゃ面白かったー!!
    アリスの世界観の中で物理トリックあり、ミスリードあり、ホラーあり、スプラッタありw、叙述トリックあり、堪能しました。読み終わった後に調べれば調べるほど「そういうことだったのか!!」が出てきて本当にめちゃくちゃ楽しめた。読み終わったあと再読したくなる。登場人物の名前から何から凝ってるわ~。あとここ最近読んでた本格ミステリの古典ネタがたくさんちりばめられててそれもまたホクホク。動機がちょっとぶっ飛びすぎてたけど、それ以外は今年一番楽しめた本でした。

  • 城シリーズ、第3弾。

    これまでの2作に比べると、かなり普通な設定。
    そして、叙述トリックだった…。
    私の理解度が低すぎて、全然アッと出来なかった。

  • キワモノ系ミステリー。
    でもキワモノならばもう少し
    浦賀氏のように吹っ切ったものにして欲しかったもの。
    中途半端にくどい御託を並べるものだから
    非常にうっとうしい感じ、時に観月。

    まあ、犯人に関しては罠が
    めぐらされていた感じに見えますが…
    よくよく見てみればおかしいところが
    ちゃんと書いてあったりします。

    ほらほら、ちゃんとわかりやすくあるじゃない?
    そこをよーく見てみるとさ!!

    まあ、うちの場合はフェアではあるけれども
    大多数の人はアンフェアというだろうね。
    あれはたぶん見逃しやすいでしょうし。

    うーん、無駄な描写が多すぎるかな。
    キワモノとしても消化不良起こしてるし。
    こんなもんなのかね。

  • 913.6/Ki 74

  • 評判がよかったので読んだのだが、、、。結論としては私には合わない。フェアかアンフェアか議論されているが、私的にはアンフェア。最初からかなり違和感というか、人数あってるの?的な感じはあったが、、、。孤島に探偵が集められ、、という設定は面白かったが、その理由も今ひとつだし、あまりにあっさりやられすぎ。結局まともな推理は観月ぐらい。後の人はただ殺されていくだけみたいで探偵を集めた意味が全く感じられない。動機にもつながらないし。クローズドサークルものであり、なんとか最後まで読んだが、ガックリ。

  • 先が気になる展開ではあったが、少々難しかった。
    最後のオチについては解説サイトを見て改めて納得…というより理解した。ただ、海上のセリフに何故誰も突っ込まないのだろう…言及してるんだから、誰かしら疑問抱きそうなものだけど。
    誰も疑わないから、オチを知った後だと探偵が無能に見えますね…。描写の問題?でもこれはちょっとなぁ。
    評価がとても良いみたいですが、読了後もやもやしました。合わなかったんでしょうね。
    ない田と入瀬がそんなに好きではないタイプのキャラだった。観月は最初は好きではなかったけど終盤良い味出していましたね。

  • 衝撃的すぎて唖然。
    解説サイトを見ないと全然わからなかった。ちょっとずるい。
    登場人物が個性的で愛着が湧く。観月さん主役の作品読みたい。
    こんな犯行動機、大好きです。

  • うわー!またやられた!これにて既刊の城シリーズは読了です。

    **ネタバレ**
    がっちがちの物理かと思ったら最後叙述!最初からもうひとりいたなんて…。確かに自己紹介シーン怪しかったんだよなあ。でも見過ごしてしまっていました。スリル満点な展開、そして誰もいなくなったのような孤島でチェス盤になぞらえてひとりずつ消えていくのも楽しかった(さらにそして誰もいなくなった自体をトラップにしているのはすごい!)し、実は生きてる?生きてない?誰が犯人なの?とたくさん惑わされてよかったです。読後感でいえば★5なんだけれど冷静に考えて女ひとりでそんなに動けるか?とか外に逃げた人たちどうやって殺したの?とかチェス盤動かす必要性は何?そもそもアリスを認識していた探偵たちは海上の発言にもかかわらず何故犯人だと気づかないの?とかアリスミラーはどうなったんだ!とかいろいろ理解に苦しむ点があったこと、観月が一応解いてはいるもののトリックの説明がなかったこと、トンデモすぎる動機があるから★4にしておきます。
    何がいいってポーンの進む方向には騙されました。ただあの場面、黒の女王とれたよね…?

  • 孤島に建てられた城。何者かによって集められた探偵たちが、一人、また一人と殺されていくクローズド・サークルのテンプレート的なお話です。

    メイントリックは「やられた!」というよりも「ん?」という印象で、綺麗に騙されたという感覚はありませんでした。効果を上げるにはもっと大胆に伏線を張る必要があったかなと思います。
    前代未聞な真犯人の動機、アリス・ミラーは結局何だったのかなどスッキリしない面はありますが、『そして誰もいなくなった』の先入観をミスディレクションにしたアイデアは一読の価値があると思います。

  • なじ■
    映像化不可能、小説ならではの叙述トリックで
    素直にすげーっ!!と感じました。

    しかし錯乱しかけだったとはいえ
    あれだけ直截な海上の発言もあったというのに、
    なんで誰も犯人について考えが及ばなかったのかという点は
    非常に疑問だったんですが…
    解説サイトさまなどを見て一応は納得しました。

    あとちょっと登場人物は多めですが
    みんなキャラ立ちがしっかりしていて、
    登場した端からどれが誰なのか
    しっかり把握できたのも良かったです。
    観月がめちゃくちゃ可愛かった…

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著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』(講談社ノベルス)で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。代表作として、デビュー作に端を発する一連の〈城〉シリーズなどがある。

「2022年 『月灯館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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