ST 沖ノ島伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 291
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827578

作品紹介・あらすじ

玄界灘の沖ノ島で港湾工事中に、水死体が見つかった。事故か。事件か?許可なく入ることができない『神の島』には、古代からの因習が残り、島で見聞きしたことを外で話してはいけない"御言わず様"の掟があった。祟りを恐れ、口を閉ざす関係者たち。難航する捜査。そして警察OBからの圧力。福岡に飛んだSTが、伝説に迫る。"伝説の旅"シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は翠と黒崎の人間嘘発見器コンビと島でのことは話してはいけないという沖ノ島のおいわず様の掟を絡めて証言の取り扱いについてあーだこーだのお話

    1.通常と違う反応をしただけでは嘘をついているとは断定できないこと
    2.おいわずの掟により信仰心が厚い者ほど本当のことを言うほうが緊張状態になる可能性があること

    話の軸としては面白い観点ですが、これ一本なので傑作とまでは言えないですがいつもの安定感はありました

  • 2023年1月4日
    みんな色だ。
    青山、翠、黒崎、山吹、赤城
    そして植物
    百合根、桜庭、菊川
    三枝

    現場は神聖な玄界灘の沖ノ島。
    許可無しで入ることのできない『神の島』
    女人禁制、おいわず様の掟と八方塞がりの捜査が始まる。
    警察OBの圧力もある。
    解剖、人間嘘発見機、信心、論理の組み立て…各人の能力が結集して解決に迫る。
    ST大活躍。

  • ふむ

  • ST(出張)シリーズ 第3弾 福岡編

  • この話はSTが活躍して面白かった。ネタも好きな神社ものだったし、ディテールもよかった。

  • 福岡出身だけど全く知らない話だったけどウィキペディアみると本当にある因習?しきたり?なんだ。
    自分の地元の駅が出てきて嬉しかった。地元の人が全く訛ってないのが残念。
    伝説を活かしたこじんまりとした話でよかった。

    菊川の翠への態度がなんか気持ち悪くなってるけどなんなの?好きなの?

  • 201409 完読

  • 日本にこんな治外法権じみた場所があったのか!
    でも、謎も解けてしまうとなんだかね~

  • 玄界灘の沖ノ島で港湾工事中に、水死体が見つかった。事故か。事件か?許可なく入ることができない『神の島』には、古代からの因習が残り、島で見聞きしたことを外で話してはいけない“御言わず様”の掟があった。崇りを恐れ、口を閉ざす関係者たち。難航する捜査。そして警察OBからの圧力。福岡に飛んだSTが、伝説に迫る。“伝説の旅”シリーズ第3弾。 (「BOOK」データベースより)

    いまどきこんな島があるのでしょうか。
    地方の風習と言うか、因習というか、そんなものに縛られて警察でさえ自由に捜査ができない。
    島にさえ立ち入ることも許されない。
    「御言わず様」のせいで、聞き込みも進まない。
    島で見たこと聞いたことあったことを話してはならない。
    それに対して、屁理屈合戦じゃんといった感じで、なんとか話を聞きだそうとする。

    郷に入れば郷に従えというわけにもきませんよね、なにしろ殺人事件ですから。
    今回も青山くんがいい味出していましたね~。
    STメンバーそれぞれの特殊な才能を各自が、適材適所、生かして解決していくのが痛快です。
    美味しそうな名物もたくさん出てきて、食べたくなりました。

  • シリーズ通算11作目。伝説の旅シリーズ3作目。
    日本全国、その土地ならではの因習や信仰が古くから続いている場所というのはあるけれど、今回はそんな因習が絡んでくるお話。
    伝説の旅シリーズは一言で「伝説」と括っても、作品毎に様々な形で事件に絡めてくるので、また続きが読みたいです。
    何やらあの人とあの人の関係性が気になるところ。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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