虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 662
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827684

感想・レビュー・書評

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  • 単なる怪奇ものかと思ったが…着眼点が面白いと思う。
    そういう風に物語を切り崩していくのかと
    そして、いつも作者さん達はこういう苦労をしているんだろうなぁと思いました
    しかし、続編は難しいそう

  • 噂から生まれた『想像力の怪物』を、より魅力的な物語・合理的な虚構で消滅させる話。
    本当になってしまった嘘を、嘘によって、あるべき本当に戻す話。

    解決に向かう部分はテンポが良くて楽しい。
    殺人事件が起きているのだか多分シリアスなはずなのに、合間合間の恋模様も少し変ってるから楽しい。

    しかし、好みのタイプと全然違う娘に好意的に付き纏われるのはスパイラルと似ているが、これは完全にくっつかないという伏線になりえるのか。
    でも、いいコンビだと思う。仲良くしてほしい。

  • 理屈っぽい印象。著者の作品でのそういうところは好きだし、今回はシリーズ最初の作品ということで次回から期待したい。

  • 「スパイラル〜推理の絆〜」原作者の城平京による、オカルトとミステリの融合作品。

    河童やくだん、木霊が普通に存在する世界、その中で虚構を否定する正統派推理。
    しかし、その推理が虚構という、実にアンチテーゼ的な作品。
    登場人物の掛け合いもコミカルで、ラノベに近く、とても読みやすい。

    虚構が実在するフィールドで、敢えて正統派推理を繰り出すさまは、「うみねこのなく頃に」にも通ずるものがあるかもしれない。(クオリティは格段に上だと思うけど。)

    ただ、情景描写が弱くわかりづらいため、映像が頭に浮かんでこない。
    その点が若干のマイナス要因で、やはりこの人は漫画原作が一番向いているのかもしれない。

    しかしそこを差し引いても、続編が出るならばぜひ読みたいと思える作品。

  • 自分にとってはスパイラル以来の城平作品。
    登場人物の記号的な特徴は好み。
    怪異が現実に存在し、また人々の思いによって都市伝説が現実に顕われてしまう現象に対して、現実と異なるもっともらしい『虚構』打ち立てることで解決するロジカルバトル。好き嫌い、という人の気持ちへの対抗策も含んだ解決パートは政治的でもある。
    シリーズ化に期待。
    小説で城平先生の作品がこれからまた読めるのが嬉しい。

  • 漫画のスパイラルやヴァンパイア十字界が大好きだったので買ってみました。
    やられました。
    真実を暴くのではなく、真実に対し虚構を構築して、嘘を本当にしてしまう。
    こちらのほうが、ただ真実を暴くより難しいんじゃないでしょうか。
    悪魔の証明みたいに。
    その嘘を怒涛の論理展開で構築していくのが最高でした。

    いかにもシリーズ物になりそうな構成なので、続きが出るのが楽しみです。

  • スパイラルの原作者の小説。

    この人の作品ってどうしてヒロイン・ヒーローは妙な絆で結ばれていて、基本ヒーローの好きな人って年上の姉御肌だけどちょっと繊細な感じなんだろう。

    まあそれはおいておいて、純粋なミステリではなく、オカルトが融合した話。
    でも、ある一定のルールにのっとって策略を巡らし都市伝説を破壊する様はエレガント。
    そのへんスパイラルとおなじですね。

    次回作があったらまた読みたいと思いました。

  • 虚構には虚構を、ロジックにはロジックを。
    そんな手段で解決されていく物語である。
    人間ならざる者の手が加わってはいるけれど、ネット・ニュース
    など情報が氾濫している現状で何を本質と捕らえるのか、興味深い
    テーマがあるのではないかと感じた。
    悪意のある情報は尾ひれをつけ次々を人を翻弄していく、そんな
    ことを痛感した。
    岩永が4つの虚構を次々と書き込んでいく様は、スパイラルの
    対カノンのときの作戦会議を想起させる。
    関係ないが、表紙の絵はデザイナーが色を変更したのか、
    それともイラストレーターが本を読んでないのかが気になる。

  • 2011/06/21購入

  • 死んだアイドルと妖怪たちのおひいさまと……冒頭の話の流れではもっとほのぼの怪奇譚かと思ったよ。面白かったけど。
    推理かねぇ

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著者プロフィール

【城平京(しろだいら・きょう)】
奈良県出身。代表作に漫画原作『絶園のテンペスト』『スパイラル~推理の絆~』、小説『虚構推理 』『名探偵に薔薇を』『雨の日も神様と相撲を』など。

「2021年 『虚構推理(15)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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