市塵 上 (講談社文庫 ふ 2-8)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 92
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850309

感想・レビュー・書評

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  • 2018.2.2(金)¥165(-2割引き)+税。
    2018.3.29(木)。

  • ★評価は再読後に。
    新井白石を主人公として、いや、登場人物として扱った小説って読んだことあったかなぁ?少なくとも当方にとっては珍しい訳ですが、この作家の文体というか佇まいにマッチしていてなかなか面白く読んでおります。
    白石については享保の改革前の停滞期の政治家みたいな印象を遠い昔に日本史の教科書で植えつけられたきりもあって、本作凄く新鮮で刺激的であります。
    それにしても教科書ってやはり危険な代物、当方のような浅い人間を時の為政者の思うがままに簡単に操作できる手段な訳だから。本作の林家の描写にも繋がるようで、おそらくは作家の意図とは違うところでも当方には響いてくる上巻です。さて下巻でどうなることやら、この作家であれば何となく結末は分かるような気はしますが、楽しみに進みませう。

  • (1999.08.07読了)(1998.08.19購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    貧しい浪人生活から儒者、歴史家としてようやく甲府藩に召し抱えられた新井白石は、綱吉の死後、六代将軍家宣となった藩主とともに天下の経営にのり出していく。和漢の学に精通し、幕政改革の理想に燃えたが、守旧派の抵抗は執拗だった。政治家としても抜群の力量を発揮した白石の生涯を描く長編感動作。

  • 新井白石を主役にした歴史小説。白石を歴史上の人物として冷徹な視線で見つめる面と、この作者の持ち味である『いつの時代にも、どんな立場や生まれであっても人間は人間である』という面がしっかり書き分けられている。しかし政治の話が大半を占めているため、政治に興味のない方にはしんどいと思う。

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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