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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061854390
感想・レビュー・書評
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本格を語る上での指南書。
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本格ミステリーとは何か。
推理小説とミステリーは違うのか、探偵小説は?
混同して使われる用語をストイックに定義しようとする様は、しかし未だ変わらずな現状を見ると虚しく映る。 -
日本の本格ミステリー小説の祖、と呼んでしまってもいいでしょう。島田荘司先生自ら、「本格ミステリーとは何か?」を一冊丸々使って説明した本。
既出原稿をまとめたカタチになっているんですけど、その中で唯一書き下ろされてる、「本格推理小説とは何か?」という数十ページに渡る論文が、何より素晴らしい。
最後に警察組織表や死体腐敗進行表が付録されており、あとがきにあるとおりこれから作家を目指す人達のエールにもなっている。少し古い本だけど、そういう意味では未だ輝きを放っている。
ただ、都市論の本としては、少しだけ時代を感じるかな。まぁ、それはしょうがないんですけどね。