本格ミステリー宣言 (講談社文庫 し 26-11)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061854390

感想・レビュー・書評

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  • 本格を語る上での指南書。

  • 本格ミステリーとは何か。
    推理小説とミステリーは違うのか、探偵小説は?

    混同して使われる用語をストイックに定義しようとする様は、しかし未だ変わらずな現状を見ると虚しく映る。

  • 日本の本格ミステリー小説の祖、と呼んでしまってもいいでしょう。島田荘司先生自ら、「本格ミステリーとは何か?」を一冊丸々使って説明した本。

    既出原稿をまとめたカタチになっているんですけど、その中で唯一書き下ろされてる、「本格推理小説とは何か?」という数十ページに渡る論文が、何より素晴らしい。

    最後に警察組織表や死体腐敗進行表が付録されており、あとがきにあるとおりこれから作家を目指す人達のエールにもなっている。少し古い本だけど、そういう意味では未だ輝きを放っている。

    ただ、都市論の本としては、少しだけ時代を感じるかな。まぁ、それはしょうがないんですけどね。

著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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