潮騒 少年少女日本文学館 (26)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061882768

感想・レビュー・書評

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  •  ポイント数の小さい活字で新潮文庫の三島由紀夫を読んでいた。目を休めようと、注釈の充実した、活字の大きい小中学生向けの本書を借りる。
     ほぼ半世紀ぶりに読み返す。新治の弟が修学旅行先から母へ送ったハガキの文面は鮮明に憶えていた。年格好が近いせいで、感情移入できたのだろう。容姿にコンプレックスを抱く女子大生も印象深く憶えていた。屈折したキャラクターが好きなのは三つ子の魂 百までのようだ。
     小学生のころ、書店から毎月届けられた小学館少年少女世界の文学、最後の配本が「潮騒/しろばんば」。卒業試験のようなもので、子どもには歯応えがありすぎる三島の文章を美しい挿画(池田浩彰 画)を頼りに読んだものだ。

  • 鳥羽、愛知などを舞台とした作品です。

  • 三島ワールドとはこのこと。
    青春真っ只中の、まっすぐで純情な登場人物に心惹かれる。

  • 清々しい若者の恋愛を描いた作品。読んでいて気持ちいいです。

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著者プロフィール

本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『命売ります』『肉体の学校』『反貞女大学』『恋の都』『私の遍歴時代』『文化防衛論』『三島由紀夫の美学講座』などがある。

「1998年 『命売ります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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