- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061950573
作品紹介・あらすじ
大坂冬の陣につづく夏の陣。もはや勝敗の目は、はっきり関東ときまっても、なお流される血また血。そして、エスパニア艦隊の来援はないままに、ついに豊臣は滅びる。このとき演じた徳川家康の愁嘆はなんだったのか。その姿を目撃したとき、政宗のなかに何かが芽生えた。そこに人生勝負の窮極があった!
感想・レビュー・書評
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伊達政宗の第7巻「平和戦略の巻」。 大坂夏の陣で豊臣家は崩壊す。家康の謀殺を企てた忠輝の改易の沙汰は、蟄居と追放。いろは姫とは別離を強いられ、徳川幕府の権勢に下る。正宗の世間の見方が変化「戦ってよし、戦わなくともよし、必ず相手を征服し、思いのままに動かしてみせる・・・が、このあたりで泰平の使徒にならねば・・・」と。
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2020.02
大坂夏の陣。豊臣家の滅亡。
「徳の根」代々にわたって積まれてきたもの。先祖に感謝。
体は借り物。借り物だから無茶をさせてはだめ。 -
教養と愛嬌は同居できる。
彼は腐っても『ただのおっさん』にはならない。
そのためにどうすればいいか、常に自分のチカラで考えている。
ライバルはさぞ嫌だったろう、でも家族や家臣達はさぞ彼のことが自慢だったろう。
ただ、何より素晴らしいのは、伊達政宗はそんな『自慢の殿様』であろう自分をおそらく当然あるべき姿としていたらしいところだ。
上に立つ者なのである。 -
大坂の陣も終わり、政宗は大きく変化します。
この人は本当に成長した。片倉(小十郎)景綱の遺言も胸に来ます。
この身は借り物、真に自分のものは心のみ…。 -
戦がなくなっても知恵比べ
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未読
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景綱の「体は天からの授かりものであるからいつかは返さなければいけない、けれど自分のものである心はずっと政宗の傍にある」という思想が凄く好き。