偉大なる暗闇 (講談社文芸文庫 たG 1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061962071

作品紹介・あらすじ

夏目漱石が『三四郎』の"偉大なる暗闇"広田先生のモデルとしたとの"伝説"の旧制一高独逸語教授・岩元禎。頑固一徹、情容赦なく落第点をつける徹底した厳格さの古典的理想主義の哲学者。その変り者の生涯と精神の軌跡。近代ヨーロッパ文化と初めて遭遇し苦闘するその姿を漱石など関連の人物たちと対比させた多面的評伝にして明治の精神史、思想探求の書。第13回平林たい子賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 滄海遺珠。後半よりも前半のほうが好み。偉大なる暗闇は、暗闇のままでなければならない。偉大なる暗闇を偉大なる暗闇として我らその残り香を感じるのみ。以て瞑すべし岩元禎。でかした原勝郎! 遥かなる粟野観音像。

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著者プロフィール

1930-2019.文芸評論家、ドイツ文学者。主な著書に、『批評の精神』『神話の森の中で』『疾走するモーツァルト』『西行』など多数。受賞歴に、亀井勝一郎賞、芸術選奨文部大臣賞、読売文学賞など。

「2022年 『高橋英夫著作集 テオリア8 読書随想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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