自由の彼方で (講談社文芸文庫)

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  • 講談社
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本棚登録 : 28
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061963580

感想・レビュー・書評

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  • リンゾー・シーナも3冊目である。
    表4のあらすじに、
    「自らガラス窓に頭からとびこみ、自分の流す血を他人との戦いの武器としていたコックの清作は、母の自殺未遂を機に電車の車掌になる」
    とあるが、さっぱり要領を得ないので不安なままひもとく。
    まあなんというか、葛西善蔵、西村賢太作品の登場人物を思い出させるダメ人間録(笑
    嫌いじゃないけど、3冊続けてだともう飽きる。最初に読んだ『懲役人の告発』がいちばんよくできてたように思う。読む順を間違えた……。とりあえず椎名麟三は打ち止めにしておこう。

  • [ 内容 ]
    自らガラス窓に頭からとびこみ、自分の流す血を他人との戦いの武器としていたコックの清作は、母の自殺未遂を機に電車の車掌になる。
    非合法活動にのめりこんだ清作は警察に検挙され、常に特高に監視される身になる。
    御し難い力に衝き動かされていた過去の自分を一個の“死体”として突き離して眺めることにより自由の可能性を追求した、自伝的告白小説。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ちょっとテンポがダレるし、あいかわらず他作品と被るが、所どころの描写が秀逸。理念に振り回され、世の中の物の価値が分からなくなる感覚。作者の体験談ままでしょう。「路上」の陰惨版かなー。ガラスに突っ込む持ちネタはもはや芸人の域です(笑)。

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