西国巡礼 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061976672

作品紹介・あらすじ

見事な滝の景観で有名な第一番那智山の青岸渡寺、第二番紀三井寺、大和の長谷寺、滋賀の石山寺、洛中洛外の清水寺、六波羅蜜寺、琵琶湖の竹生島等に、三十三番美濃の華厳寺、番外の花山院。全て自らの足で巡り、観音信仰の広大無辺、自然の中での精神の躍動を、自己の存在を賭けた言葉で語る著者初めての巡礼の旅。後の多くの名著の出発点となった美と魂の発見の旅、西国三十三ヵ所巡り。

感想・レビュー・書評

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  • 西国三十三カ所巡りなのに、その場所に行く過程が詳しく、着いたあとのその場所についての記述が少ないのに驚いた。が、解説を読んでそのスタイルが理解できた。
    いうなれば作者と読者の同「行」二人なのだろうな。

  •  白洲正子さんの事は全く知らなかったが、西国巡礼の検索で上位に出てくるので読んでみた。
     ⦅窮屈な信仰のための旅ではなく、「信仰の有無すら問わない、ただ、『巡礼すればいい』そういう極限まで行ってしまう。」のである⦆との解説を読み非常に共感した。

  • 西国三十三ヵ所巡礼の記録。
    1寺に割かれるページは少ないのだが、どの寺も白洲正子はド真剣に参ってるのが文章から伝わってきた。
    ふらりと旅に出たくなる。

  • 2012/8/26購入

  • 読みやすさ、内容など、レベルの高い?文章だと思いました。
    読者に伝わる、読者の胸の中に何かが残る作品です。

  • 西国巡礼のまねごとをしてみて、先人の苦労は想像を超えるものがあることがわかる。御開帳だけの拝観なので、二度目はないのかもしれない。白州正子の語り口は失われた景色とともに慰めになります。

  • 著者54歳のときに西国巡礼をしたときの記録。
    方々寄り道したので、夕方にお寺さんに到着したとか、
    タクシーを待たせてお寺さんに行こうとしたら、
    沢登りするはめになったなど、韋駄天お正の面目躍如たっぷりです。

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著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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