私の古寺巡礼 (講談社文芸文庫)

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  • 講談社
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本棚登録 : 130
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061982086

作品紹介・あらすじ

「自分の道は発見できたといえるかも知れません」昭和39年の「西国巡礼」の旅を第一歩に、『かくれ里』『11面観音巡礼』等の清新な名著を著わした著者が、創作力旺盛な昭和五十年前後に、若い人たちに向けて書いた「お水取りの不思議」「熊野の王子を歩く」「近江の庭園」等の13篇を収録。失われゆく日本の風土・文化を愛惜し日本人の自然観や信仰を共に考え歩む"私の"巡礼紀行。

感想・レビュー・書評

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  • 感性を押し付けるわけでなく、著者の感じたことや、信仰や歴史と今目の前のものの交わりについて、淡々と、そしてさらりと言葉が紡がれていく。

    信仰心が無いと本人がおっしゃっている通り、信仰心が無いからこそ、そこに至るまでの道程や、目前の光景から感じる神仏に表される何かを感じられるのだろう。

    私も信仰心があるとは言い難いが、何か神々しさを感じる時は度々ある。
    人生のバックグラウンドは違えど、どこか感性が近いのかもという嬉しさも感じつつ、気持ちの良い読後感である。

    この本を片手に旅してみたくなる。

  • ようやく読了。この本を読んで、神仏混交の意味がみえたような気がする。

  • 19/04/12。

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  • やっぱり古代からの日本の信仰は奥ゆかしくて美しい。私も私の古寺巡礼がしてみたくなりました。

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著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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