非・バランス

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著者 : 魚住直子
  • 講談社 (1996年6月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062081955

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非・バランスの感想・レビュー・書評

  • YA小説のはしりと思われる魚住さんの初作品。
    96年出版のこの作品は昔のYAガイドブックによく登場していたため一度読んでおくべきだと思ってました。

    いじめ、家庭環境、心の闇、友達、大人…
    それぞれを深く掘り下げてはいないのですぐ読めたと同時に、少しあっさりすぎやしないかとも思う。現実に、打開する術はそんなに簡単ではなくもっと葛藤や悔しさ苦しさがある。

    それでも当時確立されていなかったジャンルの書き手が現れて、この世代の人たちには救いになっていたと思う。こういう時代を書いてくれる人がいてよかったと思う。

    思春期を行くものは年代変わっても同じような悩みを抱えて暗黒の時代を生きている。
    YA小説には共感できてさらになんらかの形で光の道が描かれていることを望みます。

  • 11歳のとき、ふとしたきっかけで仲間はずれになった「わたし」は、そのあとにつづくクラスメイトたちの執拗ないじめに必死でたえてきた。傷ついて砕けそうな心を「クールに生きる」作戦でなんとか支えながら、数年間をおくっていたのだが、不思議な雰囲気の若い女性、サラさんと知りあって、「わたし」の日日は微妙に変化していく。―もうここからぬけだせないのではないか。バランスのとれない危うく辛い日々をシャープな感覚で描ききった新鋭の問題作。第36回講談社児童文学新人賞受賞作。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    何か面白かった。
    主人公がいじめられてた人の家にいってわーーーってさけんで言いたかったこと全部言うとことかスッとするね。
    サラさんもあの橋の上で助けて欲しかったんだ、って繋がるとことかも好き。
    あと、親にどこ行くのかって聞かれて、今更なに言ってるんだっていうとこね。

    主人公たくましい。山の奥から帰ってくるとことか、そもそもこの自分で作ったルールを守れてたとことか…
    俺には絶対無理だもの…
    うーむ……

  • 小学生の頃、ふとしたことからいじめに遭った「わたし」は、中学入学と同時に
    「クールに生きる」「友だちはつくらない」というモットーのもと生きるようになった。
    しかし、いじめた相手に無言電話をかけるなど、傷は全く癒えていなかった。
    そんな中で偶然に知り合った年上の女性サラさんと交流を重ねていくうちに
    過去の傷を見つめ、それを乗り越えようと「わたし」の心は動き出す。
    弱いけれど必死に自分を支えて生きていこうとする語り手の心理描写がよくできている。
    サラさんもただの優しい大人ではなく、後半で弱さを抱えたひとりの人間に戻っていくところが
    みんなバランスを時には崩しながら、それでも必死に生きているという
    この作品のテーマに沿っていて良かった。
    もし今の時代にこの作品が書かれていたら、無言電話じゃなくて自傷行為が出てきそうだなー。

  • 魚住作品の主流はこっちだったかと、思えるデビュー作。思春期の心の葛藤と社会人リサさんの悩み。大人になってもこんなじゃ「世の中っていつか楽しくなる事あるのかな~」と少々うんざりする話。でかい字とザクザクのレイアウトであっという間に読めるけどそれはぐいぐい読むからじゃなくてさっさと読んでしまいたいから

  • 読んでいる間、ヒリヒリする感じ。1996年発行となっているので、10年以上前の女子中学生(まだ携帯も持っていない)の話だけれど、その感覚はいまやもっと鋭敏になっているのかもしれない。(ニュースなどを見た感じだから、一部のことかもしれないが)私自身は中学・高校と呑気な学校生活を送っていて、本を読んでいれば幸せだったし、学校生活も楽しかったけれど、いつの時代もその場所に違和感を感じる人はいると思う。自分に好きなことがあって、一人でもそれを認めてくれる人がいればなんとかしのいでいけるのではないだろうか。この話でも主人公が一人の若い女性と知り合うことで変化が生まれ、それは一方的なものではなく双方にとっての変化となる。そして小さな変化が少しずつ周囲を変えていく。そうなんだ。自分の問題は自分で解決するしかない。でもそのためにはエネルギーをためる場所や時間が必要なんだ。主人公の両親も遅くまで仕事して、マンション買って、自分達なりに頑張っているんだと思う。子供もそれがわかっているからこそ「何にもわかっていない」と思いながらも一人で必死に踏ん張って、戦っているんだろう。なんだかみんな忙しく、心身ともに疲れている。頑張る人も呑気な人もいろいろいていいのになぁ、と思ってはいけないのかな。短くすぐに読める話だったけど、いろいろ考えてしまった。

  • 読んだあと、わたしが薦めたのだったか勝手に読んだのだったか、兄が読んで、どうやら兄のお気に入りになったらしい一冊。とことん兄はこういう系統の好きなひとなのだなぁ。
    どこか不安定でうすぼんやりとした灰色のもやもやとした何かが、常にどこかしらに漂っているような気がする。後味の非常によろしくないお話。そうしたコメントが、すべてプラスの意味になってしまう気のするところが、不思議な本。不安定さを、絶妙に描いている。だからこそ、「非・バランス」なのか。
    ときにはこんな本も、良いかもしれない。

  • 09/02/02読了。

    非常に読みやすく、すぐに読み終わってしまった。
    わからないよね、色んな事が。

  • 小学生の頃、何度も何度もボロボロになるまで読んだ本。今読んでもピリッと染みるんです。「私もミドリのオバサンに会いたい」なんて切実に願っていた。

  • この本も小学生時代にイジメにあってた女の子が主人公。(最近こういう本、多いなぁ・・・)心に何かしらの鬱屈を抱えていると自分でもワケがわかんないようなことをやっちゃうんでしょうね。あっという間に読めたけど、残るものは少なかったような気がする。

  • いわゆるヤングアダルトだなーという感じ

  • 自分にとってずっと忘れられない物語です。

  • 心のバランスがとれないときは誰にでもある。大事なのはそれを自分の成長のチャンスにできるかどうか。中学のときに読んだけど、今になってさらに好きになりました。

  • 私の苦手な「いじめ」の話。でも、すっと話に入りこめたのは、主人公の女の子がウジウジしてないから。クールに振る舞おうと、つっぱている姿に共感&応援します。

  • クールに生きること。友達を作らないこと。この作者はわかってるな〜と思った。クールに生きる作戦は自分を守る1番いい方法。サラさんと出会ってからの「わたし」の変わっていく様子がいい。

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