幸せになるにはルールがある

著者 :
  • 講談社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062093897

感想・レビュー・書評

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  • タイトルは、あまり好きではなかったけれど…
    まえがきに惹かれて買ってしまった。この人の言葉は、
    今の私の心に響いた。

    +++

     他人から見れば,充分、「幸せ」の最低条件を満たしているようでも、本人が納得しない限り、「幸せ」ではないのだ。幸せというのは、自分で決めるものなのである。

    +++

    いいなあとおもった言葉を、せっかくだから書き出しておこう。


    ・ヤル気をコントロールできるほど、人間は器用じゃない。

    ・人間の気持ちはどうにもならないから、だからもしも仕事で頑張ってる人が恋愛をして、仕事をおろそかにすることがあってもかまわない。恋愛に命を懸けるみたいな生き方があってもいい。頑張っていた人が、なりふり構わず恋愛に走るというのは人間らしくていいなとおもうわけです。

    ・恋愛は人を変えるもの。仕事をなげて、恋愛や結婚を選んでもかまわないのです。そのかわり、自分もまた、誰かから迷惑をかけられたときには許容してあげる。自分も、他人も同じなんだと気づくほうが大事なのです。

    ・人生を振り返ってみて、やりたい事やらなかったな、なんかつまらなかったな、で終わっていいのでしょうか。明日になっても生きているかどうか分からない。ならば、今やりたいことをしなさい。

    ・人間の幸せというのは、つまりは、自分がしたいことをする、というのに尽きると思います。恋愛も結婚も仕事も自分がやりたい事を選び取っていく。

    ・好きだったら、どんなに耐え難いことでも、最後は許してしまうもの。たとえそれが浮気であっても。

    ★人生の中に、失敗や過ちがいろいろあります。とくに恋愛に関することでは、誰だって、ばかなことやかっこ悪いことや、みっともないことをいくつかしているはずです。ただ、自分がしたいことをして、失敗したなら、それは間違いではないと思います。愚かな過ちを犯したとしても、満足感はえられたはずです。自分にとって満足できないことをしていることがよっぽどいけない。

    ・悩んでいるというのは、AかBでなやんでいるわけではなく、自分ではAと決めていて、本当にAでいいのだろうかと悩んでいるわけです。

    ・自立とは、自分で「選択できる」「決断できる」「行動できる」ということ。

    ・人生は思いどおりにならないことの方が多い。自分も他人も、人間はそう簡単には変われない。それを自覚することが大切。自分とは違うタイプの人を否定してはいけない。イヤな人は、イヤな人のままでも良い。しかし、認める事は必要。どんな人間であれ、そこに存在して暮らしているのだから。

    ・人から嫌われる事を恐れるより,欠点はあってもいいからそれ以上に魅力のある自分になったほうがいい。

    ★人は皆、自己中心的なもの。 自分の本能とどう付き合っていくか。自己中心的ということで、誰かから嫌われても、他の人に好かれればいいわけです。欠点を直して好かれるのは難しいもの。欠点は欠点として、それ以上に魅力的な自分であればいい。わがままは、裏をかえせば行動力があるともとれる。ならば、わがままを上回るだけの魅力的な行動力が必要。

    ★自分は自己中心的だと自覚したならば、次は,自分は、他人の自己中心的な部分をどこまで許せるでしょうか。
    自分も、人が勝手なことをしたときに、どれだけ許容できるかということで、人間関係をつくっていく。

    ★人間の性格は、変えられるものではない。でも、行動を変えることで、いい関係やいい環境を作ることはできるのです。

    ・人生のバイオリズムはおもしろいもので、悪い時には悪いことが重なり、いいときにはいいことが重なるものです。


     以上は,共感できた言葉、納得した言葉たち。
    生きていくって難しいなあ。

    今まで、私はなんだかんだラッキーな人生だったと思う。
    挫折もあったけど、あまり悩みのない人生だった。
    いろんなものに恵まれていた。
    逆にそれは、あまり物事を考えないで生きてきたようにも思う。

    初めてこんなに悩んだり、考えたり、立ち止まって自分と向きあって自分の価値観だけではどうにも判断がつかないような出来事にぶつかって、本を読み、いろんな人の価値観や考え方に共感したり、それはちがうだろと感じたり…。

    なぜ私はいままで、本を読んで思考するということをしてこなかったのかと、少し後悔している。

    でも、物事を始めることに、遅すぎることはない。

    そう信じて今は、人生初の読書に夢中になる事で、自分ともっと向き合っていきたい。

    改めてそう感じられた一冊。

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著者プロフィール

音楽プロデューサー、作詞家、放送作家。AKB48グループや坂道グループのプロデューサーとしてそのほとんどの曲の作詞を手掛ける。また2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事を勤める。
美空ひばり生前最後のシングル「川の流れのように」を作詞。

「2020年 『あれから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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