騙しも盗みも悪くないと思っている人たち

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062098830

作品紹介・あらすじ

「悪いこと」を「平然と」やる人が、なぜ続出するのか!?社会のルールより、自分のやり方が優先する「犯罪者特有人格」。かぎりなく自己中心的な彼ら独自の思考パターンに精通した臨床心理学者が、その驚くべき実像に鋭く迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 古い本だし事例も少ないので断じ得ないが、犯罪者を何らかのトラウマの所為だとか育ちの所為だとかの「被害者扱い」するんではなく、「加害者」だとする、当然のことを主張する本。
    犯罪する奴はどんな裕福な家庭で親が素晴らしかろうと小さい頃から嘘をつき、誰でも利用し、自分で選択して悪いことをしてきた。誰かに強制されたんではなく、自分で万引きし、薬を売り、強盗し、レイプしてきた。貧しくって片親しかいないからってその子どもが全て犯罪に関わるようになる、そんなわけないし実際違ってる。
    アメリカでは犯罪が身近なためこういう犯罪心理学の本はよく売れるそうだが、犯罪者を理解し矯正するアプローチとして当たり前のことを、それこそ聖書に書かれているような昔から言われていることを、言っているだけなんだけど、逆に目新しいかもしれない。
    職業訓練やヒアリングで犯罪する人の意識が変るわけじゃない。同情するだけ犯罪者はこちらをまんまとのせてやった、と嘲笑うだけ。ヒアリングするだけ犯罪者が精神学に詳しくなるだけ、という皮肉は面白い。
    自己責任、という独自の概念がある日本は、だから犯罪が少ないのかも、と少し思いました。

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