翳りゆく夏

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 177
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062119894

作品紹介・あらすじ

20年前の新生児誘拐事件で封印された真実が、いま明らかに。第49回江戸川乱歩賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 息子の俊治が不憫。
    ドラマを観て、原作も読みたくなった。
    エピローグで、救われたかな。

  • 二十年前に起きた誘拐事件を、当時事故死した犯人の娘をめぐるスキャンダルを理由に掘り返していく過程で新事実が判明し…!?という王道ストーリー。

    ぜんっっぜん犯人の見当つかねえーと思ってたら誘拐事件と脅迫事件がそれぞれ別の犯人だったとはね…そりゃあ誘拐された子供見つからないわ…
    堀江に辿り着くまでは五里霧中だったのに、堀江のおかげで営利誘拐じゃなかったってことが判明してからは「あっもしかして…」の連続。営利誘拐じゃないってことは子供に恵まれない母親っていうのがセオリーで、役員会議で社宅取り壊しの話が出たときにはもうおおよその察しがついた。芋づる式にスルスル気づける流れがすごい気持ちよかった。アドレナリンが出まくったというか。

    エピローグで比呂子のその後がわかってよかったけど、知りたいのは俊治(夏雄)のほうなんだが〜〜〜!?

  • 内容紹介
    「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに"封印されていた真実"をつきとめる。第49回江戸川乱歩賞受賞作。

  • 途中で真犯人の予測がついてもた。明確な根拠はなかったのだが、当たっちゃったのでなんだか寂しい。

  • 病院から生後一週間の嬰児が連れ去られ、五千万要求される誘拐事件が発生する。犯人は身代金を奪い逃走中に事故で死亡、赤ん坊は見つけることができなかった。
    誘拐事件から二十年後、『東西新聞社』の内定合格者の中に、誘拐犯の娘が。二年前、取材中の失態により閑職に追いやられた『梶』は、社長の命で誘拐事件を洗い直すことになる。
    第49回江戸川乱歩賞受賞作。

    多少気になる個所もあったが、全体を通してみればミステリーとしてよく作り込まれているし、何よりもぐいぐいと引き込まれる力強さを感じた。
    早々に嬰児の行方が焦点なんだろうなと感じたが、そこにいくかと思いながらそこしかないかとも。
    ただ、真実に気付く根拠が少し弱いか。相当勘ぐらないと辿り着かないんじゃないだろうか。そしてあのカウントに意味はあったのかなかったのか気になって、少々消化不良。

  • 2018/2/22

  • WOWOWドラマ視聴からの読了第3段。ほぼドラマと同じ内容だったけど、最後の手記とエピローグはドラマには無い内容だった。犯人は既に分かっているのに、最後までハラハラドキドキしながら、一気に読むことができた。梶が様々な関係者を味方につけて、少しずつ、しかし一歩一歩確かに真相を暴いていく姿は気持ち良かったが、最後真犯人に辿り着く所は少し強引だった気もする(梶の勘に頼る場面が多かった?)。けれども、ミステリー作品として読み応えのある一冊だったと思う。個人的には真実を打ち明けられた俊治と手塚家のその後が気になる…

  • 「誘拐犯の娘が大新聞社の記者に内定!」とスクープされた20年前の事件の再調査を託された窓際記者が執念であばく、封印された真実。
    (アマゾンより引用)

    時効が成立し、20年前に犯人事故死により解決している事件。
    しかし、追えば追うほどに謎が出てくる。
    病院から赤ちゃんを誘拐した犯人とは?
    親でなく病院に身代金を要求した理由とは?
    連れ去られた赤ちゃんは一体どこへ…?

    そして、事件は意外な結末を迎えることに…


    事件の真相は意外だったし、そこがそう繋がるのね的な感じで良かったのだけど、何となくどよんとした終わり方。

    物語自体はスラスラ読めたし、話も分かりやすく読みごたえがあった♪

  • なんか随分都合がいい展開となった感じ。途中までは面白かったが…

  • 面白かった!
    一気に読めた!

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