生まれる森

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062122061

感想・レビュー・書評

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  • 他の作品を読んだときも思ったけど、この人一人っ子なんじゃないかなあ。一人っ子の気持ちって一人っ子にしかわからないだろうし、すごくそれが作品に反映されてるように思う。とりわけこの作品には。

    毎回きちんとした意思を持って作品を書き上げてるのが伝わる。真面目な人なのだろう。

    ひとつの恋を終わらせて次に進もうとする心の準備を、主人公が少しずつ得ていく様子が心地よかった。爽やかな物語だった。

    (20111122)

  • すごい読みやすい。

  • この本を読んだきっかけは、他の方のレビューに、「サイトウさんが最悪。」「サイトウさんは酷い。」とかさいとうさんとやらが相当ひどい人らしい。。

    どれ読んでみよう。でした。結果。。。う~ん。。確かに。。。酷かった。。。自分を好きだと分かってる人を側において、手を出さない。傷つけてると言ってさっさとフル。

    う~ん…その失恋がショックで自分が壊れて、その結果、ある出来事が彼女をさらに苦しめます。。。

    どこかで諦めなきゃいけない感情をずっと持ち続けて生きる生き方か~う~ん…

    「ただ幸せになって欲しかった。眠る前、明日はどんな1日だろうとわくわくできるような…」

    という主人公に、「自分が他人を幸せに出来ると思う事は行き過ぎなのかも知れない。」

    などと答える彼女を好きな誠実な人の厳しいけど優しい言葉が続きます。。。

    「ずっと一緒にいた人がある日突然いなくなるってどんな気持ちですか?」

    これは妻と別れたばかりのサイトウさんに聞いた言葉。「辛かったよ…死ぬかと思った。ある意味一度死んだかも知れない…」

    ふと島本さんはこの言葉を書きたかったのかな?と思った。。

    この本には「死」と言う言葉が頻繁に出てくる。。いわば失恋を「仮想死」にしている。

    その「仮想死」からの復活のきっかけになってくれれば…と、あとがきには書いてありました。壊れるぐらいの恋愛。。。。。したくないな。。。。(笑)

  • 読み終わった後、特に何もなく「ふーん」という作品。
    サイトウさんがただの気持ち悪いおじさんにしか思えなかった。
    主人公はなぜそこまで好きだったのか。
    また、雪生が初対面から主人公に好意をもっていたのも不思議。
    キクちゃんと、その一家のキャラクターは好感が持てた。

    作者の文章は綺麗で好きだし読みやすい。
    でも「ナラタージュ」を読んだときにも思ったけど、恋愛の描写がことごとく気持ち悪い。
    他のジャンルの作品を読みたい。

    【図書館】 かかった時間:2~3時間

  • 別の本で芥川賞候補になっていたのと作者と自分の年齢が近いので
    島本さんの本を初めて読んでみました。
    これもまた新しい書き方との出会い、って感じ。
    読みやすかったけれど、読みやすかっただけという気もします。
    重みがない、みたいな印象です。

  • 読んだけど忘れたorz
    べたべたの恋愛モノに浸りたくなったときに選ぶ島村さんの著書。
    つかみどころのないさらっとした感じ、なのかな?

  • 恋人と別れた痛手を抱えた私は友だちの部屋を借りて一人暮らしを始める。そんなとき、高校の同級生のキクちゃんと、その兄・雪生と出会う。真っ白で清潔な物語。淡々としている分、想像力がかきたてられます。

  • 久しぶりに島本さん。あまり作風が好きでないんだけど
    読む本がなくなってしまって・・・。
    結構読ませるんだけど、やっぱりおもたーいけだるーい感じが
    物語を通して漂っていて、軽く読める本ではなかったかな。
    読んで損したまでは思わなかったので☆は3つ。
    明るいキクちゃんファミリーがいたから物語が少し明るい方向へ
    持っていかれて良い感じになっていた。

  • 背表紙に惹かれて手に取ったら装丁も美しかった。静かなるレンアイ小説。なのかな。

  • 忘れられない、忘れたい、忘れたくない。誰しもそんな恋をしたことがあると思う。けれど。
    島本さんの文章は、淡々としていて読みやすく、風景や雑貨や食べ物の描写が本当に綺麗。そして何より、ダメ男の表現の秀逸さと言ったら類を見ない。気がする。
    島本作品にしては(「クローバー」除く)、最後に希望がある終わり方なので好きです。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

島本理生の作品

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