- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062124676
感想・レビュー・書評
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著者の片川さんが中学生の時から書き始めたというから驚きである。果たして中学生の自分にこれくらいの文章が書けるだろうかと考えてしまった。
内容としては、クラスメイトとの友情と仄かな恋の物語である。
主人公たちは高校生であるが、中学生として描いてもあまり違和感がないと思う。
挿絵が子供っぽいせいかもしれない。最近のYAに多い少しマンガっぽい挿絵にしたら、ティーンズは手に取りやすいかもしれない。
佐藤さんは幽霊が憑きやすい性質で、主人公の佐伯智樹にだけその幽霊が見える。
最初の設定が面白く、それだけで面白いストーリーが期待できるが、幽霊の件は、生かされていたようなそうでもないような…。この話なら、幽霊なしでもいけたかなーという気がしないでもないが、安土さんの存在は結構大きかったので、安土さんがいなければ、ストーリーはもっとテンポが悪くなったかもしれない。
主人公ちょろすぎとか、志村くんいい人過ぎとかいろいろ思うところはあるが、全体的にほんわかとした感じに終わり、読後感は悪くない。いじめや虐待などの過去が出てくるので、ほんわかだけでは終わらない。深み、はないかもしれない。
全体的にふわふわと読み終わった。 -
中学校の図書館にある、誰も一度も開いたことがなさそうな本で面白そうな本を読んで、機会があったら中学生に紹介しようシリーズ?のー冊。
主人公のぼくは高校1年生で、隣の席の佐藤さんが怖い。佐藤さんは、優しくて感じの良い女子だが、いつも幽霊が憑いていて、ぼくは幽霊が見えてしまうので怖い。
主人公は真面目で優柔不断な男子高校生。朗らかに思った事が言えるようになりたいと考えている。テーインズ向けのありがちな話だが、話に引き込まれサクサクと読める。中学生にオススメするのに丁度良い。
あとがきに、作者は中学生3年生でこの作品を書き始めたとあり、この情報も中学生に伝えたいと思う。
講談社児童文学新人賞受賞作。 -
403
2017年では37冊目 -
霊に取り憑かれやすい隣の席の佐藤さんと、幽霊が見える佐伯くんのお話。
佐藤さんに取り憑いた安土さんもいいキャラ(^O^)
中学の時にいじめ?られてた過去と決別するために、除霊することにした。
佐藤さんにも実は決別したい過去があって・・・
2人が付き合ってからの、佐伯くんの独白が好きです。
しっかりつかまってないと、世界はどんどん進んでってしまう。佐藤さんもしっかりつかまえとかないと、僕は振り落とされちゃうみたいな -
娘が読書感想文用に借りた本。
「どう書いていいのかわからないから、お母さんも読んで手伝って 泣」だって。
読みました。いいお話でした。 -
読み終わったのは数日前なのだけど、登録しそびれていてきょう登録。
うーん?というのが直後の印象。上手さが鼻につかない感じにうまくて、それぞれのひとの描き方もそんなに違和感はなくて、ところどころのくすぐりも、ふっと肩の力を抜いてくれる。でも、ちょっとなんか、煮え切らなかった。シーンごとの描写が短めで、するっと流れてしまう感じがするからかしら。シーンごとを彫り込むより、人物を描きたいのかな、とぼんやり思う。
中学三年生が書いた、ということに、どうしても引きずられて考えてしまう自分がちょっと嫌。