授乳

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  • 講談社
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062127943

感想・レビュー・書評

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  • 文章に、欲情してしまう。と書くと特殊性癖のようだが(そうなのかもしれないが)、本作を読みつつ感じたことを素直に書き記すならそうなるだろう。別に、著しい性的描写があるわけではなく、その意味で「興奮」しているわけではない。

    生々しくベトベトに書かれている表現に、心の芯にある情欲の深いところを刺激され続けた。デビュー作を含む中編集だが、一貫して感じたのは抑圧と逃避。

    その逃げ場所の異常性とドラマツルギーが、著者の作品として際立たせている。淡々とした狂気ではあるが、それが他人事とは思えない恐ろしさ。

  • 村田さんのデビュー作。
    村田さんの作品は読んでいるが、初期の村田さんは今より衝撃的な印象を受けました。
    短編集ですが、登場する主人公の女性の思考についていけません。別々の人なはずですが、根本は一緒なのかな?
    心の闇を赤裸々に綴ったらこんな本になるのでしょう。
    ちょっと読むのが辛い本でした。

  • 病んでる。
    そんな印象。

    こういう作品を読むの久しぶり。

  • 芥川賞作家村田沙耶香さん(『コンビニ人間』2016)のデビュー作。コンビニ人間の前に読んでみました。

  • 「コンビニ人間」が面白かったので、村田沙耶香さん(1979年生まれ)の「授乳」(2003年)を読みました。24歳のときのデビュー作だそうです。母の友達の甥っ子で大学院生28歳の家庭教師と中学生の娘直子の秘められた時間(授乳)、そこに突然現れた母親・・・。この短編は、私にとっては、いわゆる最近の芥川賞受賞作品に感じる「わけのわからない作品」の部類でした。

  • 受賞作のコンビニ人間とそのあとの殺人出産が読みたく、まずはデビュー作を。

    なんか、小川洋子に似てる気がする。

  • 気持ち悪かった
    「授乳」と「コイビト」は微妙
    「御伽の部屋」は引き込まれた

  • 自慰、愛撫というエロティックなものを、セックスとは全く違う形で感じとる話。この人の本は、吐き気やめまいを感じる。理性を拒否された気がするからかな。

  • 育児の話ではなかった

  • あたしの父も母もとてもいい人なのだ。まともで人がよく、涙もろくてよく食べる。あたしはこの人たちの前で狂人のような真似をして苦しめるつもりはない。
    (P.71)

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著者プロフィール

村田沙耶香(むらた・さやか)
1979年千葉県生れ。玉川大学文学部卒業。2003年『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、16年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。その他の作品に『殺人出産』、『消滅世界』、『地球星人』、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』などがある。

「2021年 『変半身(かわりみ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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