魔王

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062131469

感想・レビュー・書評

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  • 考えろ

  • んっ。。。と。。なんかはじめてハズレ感。うーん。ビミョー。なんか「こーゆうチャレンジもしてみたい俺」っていう試みが、私の伊坂好みな部分を削っちゃってるっていうか。好きな人は好きだとおもいますよ。漫画の原作になってるて聞いてたけど、この原作で、少年漫画になるかぁ???と思って、漫画のほうも改めて調べてみたら、どーやら、登場人物を「魔王」と「グラスホッパー」と混ぜて、ストーリーもかなりアレンジしてあるぽいですね。突飛な設定の登場人物のアイデアだけいただきました漫画みたいだなぁ。なあんだ(´・ω・`)。死神の千葉が出てきたからどちらかというと「死神の精度」とリンクしてる気もするけど。相手に自分が思ったことを言わせる能力って面白いけど、その設定なら、なんかもっとおもしろくって楽しい展開にもできたような。重くて暗いんだよね。ドゥーチェのマスターメインの外伝とか出たらまた興味深いけどなぁ。詩織と潤也はなんか今後ほかの作品で出てきそうだな。うーん。伊坂作品でどれがオススメ?と聞かれたらとりあえず真っ先に外す一冊となってしまったかな。。こんどネカヘで漫画のほう、覗いてみよ。。。。 |д゚) 

  • ファシズムがテーマとなっている作品。新たな国のリーダーが誕生しようとしている。若き政治家の扇動に対する集団心理を、苦慮した安藤家の兄と弟は行動を起こしていく。この兄弟もなかなかいい味出てる。ひたひたと忍び寄るまさしく「魔王」に挑んだ愛弟。結末の先に広がる爽快感は、さすがに伊坂作品といったところ。

  • 犬養や潤也の様な、優れた能力と確固たる信念を持った者は、生まれた時代によって、魔王にも英雄にもなる。 しかし、魔王/英雄でさえ、大魔王にコントロールされてるっぽいのが、なんとも言えない無力感を感じた。

  • 「魔王」とはシューベルトの歌曲魔王から来ていたが、ある人には見えるがある人には見えない。あれども見えず。そして、それは時に人を死に至らしめるほどの恐ろしいものでもある。政治や憲法改正等を媒介としつつ、大衆の心理や社会の変化等について、考えさせられる一冊でした。

  • 物語の力を感じます。さすが。

  • 読み終わっても謎が残り過ぎてて辛い
    何度でも読みたくなる

  • おすすめされて図書館で借りました。
    政治的なお話だったので、私にはとても難しかったです。
    でも今この本に出会って読むことができてよかった。
    現状を私なりに考えて、向き合っていかなきゃならないと思いました。
    恐ろしいなと思ったのは群衆心理の描写と、『注文の多い料理店』の客の考え方。
    難しいけれど、最後まで見届けたいので続きも読もうと思います。
    千葉さんが1番気になっています。

  • 兄の腹話術の能力は不思議で、身近なことだけでなく影響力を与えることができそうな未来ある政治家犬養に使って世の中を変えていくのかと思っていたら、後半は「呼吸」という題でお兄さんが亡くなって5年経ちましたと弟の妻の視点で書かれていた。弟の能力はいつもじゃんけんに勝つということから確率が10分の1までは勝つ能力だということに気づいた。群集心理に一石を投じるために力を持つであろうお金を貯めているというところで終わっている。考えさせられた。青空を舞うオオタカに希望を持ちたい。

  • 帯表
    角田光代さん
    不思議な小説である。
    得体の知れない不気味さを味わわせつつ、しかし小説は、抜けるような澄んだ空をも垣間見させる。
    朝日新聞(11月20日)

    社会へ向けて突き刺す衝撃作!
    世の中の流れに立ち向かおうとした、ある兄弟の孤独な闘い
    帯背
    ある兄弟の孤独な闘い
    帯裏
    池上冬樹氏(文芸評論家)
    びっくりしている。
    なんともいえないすごく不気味なエネルギーにみちていて、ぞくぞくする。「IN★POCKET」(2005年11月号)

    福田和也氏(評論家)
    ファシズムとの関係で宮澤賢治をもってきたのは慧眼。「週刊新潮」(12月1日号)

    中澤めぐみさん(三省堂書店京都駅店勤務)
    伊坂幸太郎は未来が見えているのか!?
    今の政局になんともぴったりなことか!
    思わず鳥肌。

    魔王
    初出「エソラ」(「小説現代 特別編集」2004年12月)第一号
    呼吸
    初出「エソラ」(「小説現代 特別編集」2005年7月)第二号

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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