ママの神様

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 30
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062133418

感想・レビュー・書評

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  • 図書館にて。
    最近はコメンテーターで見ることの多い室井さんの小説。
    この本は、彼女がどんな状況の時に書いた本なんだろう。
    短編集だけれど、どの作品も残酷で救いがない感じがする。
    特に1つ目の「水槽の中の小さな魚」、女の子が捨てられた子猫を川に投げるシーンは衝撃だった。
    人の中の闇を描いた小説は嫌いではないけれど、短編集の1冊全部だとちょっときつい。
    テレビを見ている限りあけっぴろげな感じがするので、本人の状態がこういう小説を描きたい気分だったんだろうな。
    読みながら、そっちを想像してしまったのでダブルできつかった。

  • 初室井作品。作者に関してはテレビとインタビュー記事の印象くらいしかないけれど奔放そうな‥ちょっと闇を感じるような印象まんまが作品に現れていた。正直読んでいる間も、読み終わった後も何か残る‥あまり良い意味ではなく‥が短編の中にうっすらと、ただぼんやりではなく明らかに感じる温かみを感じられた。毒は有るけどね。嫌いじゃないな、こんな感じ。

  • 昼ドラ版にハマってたから原作も気になって。

    短編集なのはわかってたけど、表題作ほんまに短い。もはやドラマとは別のお話の様だ。


    ヒモ、DV、遊び人等々…ユヅさんの描く男はダメンズ揃い、というよりヒロインがダメンズウォーカーなのか?

    内田春菊さんと似てるなぁ。

  • きみがいるから生きていける。
    きみがいるから生きていけない。

    母性ってなんてアンビバレンツ。

  • どの話も決して読後感がいいわけではなかったけど、妙に印象的だった。特に、何篇かある母と子ものは胸にくるものがあった。
    私は5年ほど前に室井作品をエッセイから読み始めたので、結婚〜出産〜離婚に至る経緯をエッセイで大体知っている。なので、どうしても彼女が作品中の母と少しかぶってしまう。
    「つないだ手をはなさなければ、こんなあたしでも正しく生きていけるに違いない。」
    帯にも使われているこの一文がとても好きだ。
    室井さん、もっと小説書いてくれないかな。テレビの彼女も、エッセイの彼女も、弾けてて面白いんだけどさ、そういった彼女とは逆の、湿った世界観は独特のものだ。小説家として、まだまだ化けられると私は思っている。

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