- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062133418
感想・レビュー・書評
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初室井作品。作者に関してはテレビとインタビュー記事の印象くらいしかないけれど奔放そうな‥ちょっと闇を感じるような印象まんまが作品に現れていた。正直読んでいる間も、読み終わった後も何か残る‥あまり良い意味ではなく‥が短編の中にうっすらと、ただぼんやりではなく明らかに感じる温かみを感じられた。毒は有るけどね。嫌いじゃないな、こんな感じ。
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昼ドラ版にハマってたから原作も気になって。
短編集なのはわかってたけど、表題作ほんまに短い。もはやドラマとは別のお話の様だ。
ヒモ、DV、遊び人等々…ユヅさんの描く男はダメンズ揃い、というよりヒロインがダメンズウォーカーなのか?
内田春菊さんと似てるなぁ。 -
きみがいるから生きていける。
きみがいるから生きていけない。
母性ってなんてアンビバレンツ。 -
どの話も決して読後感がいいわけではなかったけど、妙に印象的だった。特に、何篇かある母と子ものは胸にくるものがあった。
私は5年ほど前に室井作品をエッセイから読み始めたので、結婚〜出産〜離婚に至る経緯をエッセイで大体知っている。なので、どうしても彼女が作品中の母と少しかぶってしまう。
「つないだ手をはなさなければ、こんなあたしでも正しく生きていけるに違いない。」
帯にも使われているこの一文がとても好きだ。
室井さん、もっと小説書いてくれないかな。テレビの彼女も、エッセイの彼女も、弾けてて面白いんだけどさ、そういった彼女とは逆の、湿った世界観は独特のものだ。小説家として、まだまだ化けられると私は思っている。