なぜ買わないのか なぜ買うのか

著者 :
  • 講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062133531

感想・レビュー・書評

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  • 正直つまらなかったです。主張が上っ面のみで書かれています。

    ・オンリーワンの重要性
    ・一人ひとりの社員がブランドを支えている
    ・人間臭いアナログな要素が重要

    と、15秒CMで伝える内容をそのまま本にしている感じです。
    美辞麗句で内容がない。
    グループ四季報に載せる対談集という性格上、仕方ない側面はあるかも知れません。

  • セブンイレブンの社長さんが「経営は心理学だ!」と言っているのは前々から知っていたので、消費者心理が専門の人間としては一度読むべきかなと。

    心理学については学べませんが、心理学がどう思われているかについては学べます。そして、それは結構大事なことだと思います。

    内容は、まぁ、簡単で読みやすいんじゃないですかね。

  • ★ニーズに合わせた経営術

    この本の著者である鈴木敏文は、売上高・経常利益ともに日本一の流通グループであるセブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO(最高経営責任者)である。ここでは鈴木氏が各界の有識者との対談を通じて“売る極意”を指南している。
    ここでは余った品物を安くして並べるようなディスカウント商法は、本当の消費者ニーズではないと言っている。米国型のディカウントストアについても、風土や物流コストなどの違いから日本には根づきにくいと論じる。ディスカウントで消費者を呼ぶのではなく、売れ筋商品を品揃えし消費者の心理に合わせた売り方で縮小均衡を防ぐ、つまり顧客の変化に合わせたマーチャンダイジング(商品政策・MD)の追求が重要であり、売り切れで品不足となるような商品を見極め、安定供給する経営に注力せよということである。時代のニーズを先取りするには、「過去の成功体験」を捨てなければいけない!!データ経験は何の役にも立たず、それこそが間違いの元となる、とカリスマ経営者は語る。
     MDによって売り場から毎日得られる消費者ニーズの情報を、メーカーや問屋に共有させ、商品作りに存分に生かしていく。毎年同じようなものを売っているように見えて、実は中身はどんどん変えている。例えば、小分けそばのタレにしても、年に3回くらい味を変えているが、食べている側からすると、いつも同じである。つまり、それを食べたときに、おいしいと思うかどうかが重要であって、むしろ変わっていると思わせないことが大切なのだ。同じものでも、飽きずに食べてもらえるというのは、そういうことなのだ、と鈴木氏は語る。
     またセブンイレブンではオーナーが発注や商品管理をするのではなく、パートに任せることで責任を持たせやる気をださせている。そうすることで、地域の消費者の生きた情報を集めて生かすこともできる。私も昔セブンで働いていたが、パートのおばちゃんたちが大活躍していた記憶がある。
     鈴木氏は素人から企業を立ち上げたわけだが、その成功の秘訣として、自分自身で試行錯誤し、常に消費者主観で対応を考えていくことが挙げられる。常に「客」の立場に立ち、そこから経営に生かすという素人スタートの彼だからこそできる経営法で、MDについても学べる1冊である。

    (オススメ人: 白田美咲 )

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著者プロフィール

鈴木敏文(すずき・としふみ)
セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO。
1932年、長野県生まれ。1956年、中央大学経済学部卒業後、書籍取次大手の東京出版販売(現・トーハン)に入社。1963年、ヨーカ堂(現・イトーヨーカ堂)へ移る。1973年、セブン‐イレブン・ジャパンを設立し、コンビニエンスストアを全国に広め、日本一の流通グループとして今日まで流通業界を牽引。2003年、勲一等瑞宝章を受章。同年11月、中央大学名誉博士学位授与。経団連副会長、中央大学理事長などを歴任。
著書には『朝令暮改の発想―仕事の壁を突破する95の直言』(新潮文庫)、『売る力―心をつかむ仕事術』(文春新書)、『挑戦 我がロマン』 (日経ビジネス人文庫) ほかがある。

「2016年 『働く力を君に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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