- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062136709
感想・レビュー・書評
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再読本、たしか2年ぐらい前に読んだ本。そしてたしか、季節も同じだったと思う。この本、たしか完読してない本だったけ?
そう思い出したのは、いちばん初めのエピソードを読んでから。これはまずいと思った。この作品に引き込まれたら、自分が本当に死ぬと思いました。
焼肉のお話、船のお話、看護師さんのお話・・・なんと言うのか、書き口調がね、引き込まれるんですよ。波長があうってこんな感じなんだと思います。
この本、ピンと来る人はピンとくるけど、引っかからない人は引っかからないと思う。
今回も危うかったんで、完読できませんでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「死」は怖いもの、軽々しく話せないものというようなイメージがあると思うけれど、この本では良い意味でさらっと軽く、あたたかく書かれています。
この場面でこういう風に言うんだぁと思わされる目から鱗の言葉もたくさんありました。患者さん、家族と先生が築いた関係だからこそ言える素敵な言葉だと思いました。患者さん、家族とのやりとりが目に浮かびます。
病院で働く者として、すごく心に響く一冊でした。 -
以前爆笑問題の番組で拝見した、鳥取の野の花診療所の徳永先生の本。
「死」って悲しいとか、恐いイメージがあるけど、
「生」も「死」もなにも変わらないのだなぁと読んでて思いました。
だから、自然に流れるようにそのときを迎えるだけ。
「生」も「死」も結局ひとりで引きうけていくんだよなぁ。
でも、先生も書いておられるように本当に一人で死むことってほとんどない。
家族や、お医者さん、看護師さん、だれかに見守られて死を迎える。(生もそうですね)
それってあたたかい。
「人間も結局は雑草地に生きる一本一本の野の花なんだなぁ」
という一文が印象的でした。
雑草なら、つよくつよく生きたいなー -
なかなか
「死」に対する考えが
一般的なものとかなり違っているので
興味深い
たくさんの死に囲まれているホスピスが
なぜかとても明るくて
「包む」という感覚
看護婦など「生きていくもの」と
患者さんたち「死んでいくもの」が
同じ空間にいる不思議
家族の死に直面した家族のこぼれ話
自分にもやがてそんなときがくるのかなと
センチメンタルになりました