- Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062139663
感想・レビュー・書評
-
ほう、京極夏彦は妖怪の絵まで描くのか。正確に言えばリトグラフである。摺師は石橋泰敏。妖怪は人間の心の中に存在するものだろう。その禍々しさと滑稽さをよく表現していると思う。同じく妖怪を張りぼてで表現した荒井良の迫真の恐ろしさには及ばないかもしれない。ただ、親しみは持てる感じはする。
-
小学生の頃は
水木しげる著の「妖怪図鑑」を読んで、
その恐ろしさにぶるぶる震え上がっていたものだ。
そして、今。
京極さんの大人解説で美的なイラストの妖怪達を眺めていると、
私は彼らが「いる」事にではなく
「いない」事に恐れおののいている事に気付いた。
闇の中、目を凝らしても
何の気配も無い。
何者もいない。
零の空間は怖い。
妖怪達はそこから生まれるのかな。 -
2000年に銀座のアートミュージアムで開催された展示会『百怪図譜』に出品された版画を収録したもの。「姑獲鳥」「魍魎」「鉄鼠」などシリーズでお馴染みの妖怪たちが全35点。京極さんの博学多才ぶりには心底驚かされます。
-
これはいい。
妖怪小説の大家、京極夏彦さんの妖怪版画集。モチーフは以前ご自身が題にしてきた妖怪たちで、「こういったものをイメージしていたのか」と大変面白かった。
一言紹介のようなものも付記されていて、そちらも京極節全開。 -
素晴らしい。
京極先生って本当に多才なんですよね。
おどろおどろしいばかりではなく、どことなく愛嬌のある妖怪が描かれてますね。
でも本当に開いてすぐ閉じてしまいたくなるような怖い妖怪も…。
とにかく買ってよかった。 -
妖怪といったら水木しげる氏か京極氏だと思う。水木氏とはまた違った魅力があっていい。
-
巻末の明石散人氏の解説(?)がとてもおもしr…好き。そうか、2007年か。
-
京極夏彦の妖怪絵のリトグラフ集。その絵もさることながら、各妖怪の紹介文がまた秀逸。”在る”とも”無い”とも言えない”人でないモノ”を紹介するその文は、その”モノ”に対する優しさと、どことなく哀しさも感じさせる。
-
なぜか、5才と2才の娘が最近やけに見たがる。
怖いもの見たさは、幼子にもあるのだろうか。
しかし本当の怖さは、見えない処にあるもの。娘たちの「怖くないもん」は、案外本当かもしれない。
子どもは頼りなくも、案外逞しい。 -
妖怪の数はそんなに乗ってない。しかし、綺麗。本棚において置いて思い出した時にこっそり開いてニヤニヤしたい。
知りませんでした!ちょっと見てみたい、、、
知りませんでした!ちょっと見てみたい、、、