ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~
- 講談社 (2007年6月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062140959
感想・レビュー・書評
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数学科鍵本氏の「数学は論理的思考を鍛える。数字を道具として論理性を養っている。」や、英語科大西氏の「とにかく単語を覚えまくらなければ始まらない。」というような言葉が印象に残った。
良書。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
頭デッカチな大人のアドバイスじゃないから良い(笑)
前向きに、勉強楽しんじゃおうかな、と思える。 -
なんとなく、いいこと書いてあったなーくらいしか覚えてない。。。
印象に残っているのは、よのなか科という授業。
もし、ハンバーガー店の店長だったからどこに出店するか??
駅前にするか?
車通りの多い所にするか??
集客はどれくらい見込めるか?
家賃はどれくらいかかるか??
肉を仕入れるのに為替の影響は??
などなど、この授業、めちゃくちゃ役に立つと感じました。
あと、最後の石井さん。
この人の心のブレーキの外し方を読んだことありますが、
かなり説得力があります。
自信がある人はできて当たりまえというスタンスでやる。 -
シリーズにもなっているみたいで、本来ならその『40 歳の教科書』のほうを読むべきなのでしょうが、大人が読んでも(むしろ大人になった今だから?)、深く腑に落ちるお話。
特に、中学・高校と一番苦手でまさしくこんなん何の役に立つんだと憎悪していた「数学」の章が、成る程です。
PDCA サイクル = Plan Do Check Action -
否定形の言葉は使わない
根拠がないから自信なんだ
根拠がないからこそ、何度失敗してもいいんです。失敗によって自信を失う必要はありません。果敢にチャレンジして気づきを得ることのほうがずっと生産的です。 -
ドラゴン桜公式副読本ということで、勢いがある勉強法を教えてもらえるかと読んでみました。
原作とは違って、実在する本職の専門家たちが教科別に登場します。
国語は、よくTVでも見る金田一秀穂氏。
筋金入りの国語学者かと思いきや、実は心理学部卒だと知って驚きました。
「学力」というものは、ほとんどが「記憶力」のことだと書かれており、言われてみれば当然のことながら、文字で見るとなるほどと納得しました。
数学が2時限あり、つまり2名の先生が登場したので、苦手な私としては閉口しましたが、「そもそもなんのために数学を習うのか?」という問いについて答えてくれたことには感激しました。
これまで、何度となく浮かんだ疑問でありながら、誰も答えてくれなかった問いです。
それは、数学的思考、つまりものの考え方や論理の進め方などを学ぶためだそうです。
たしかに、習う公式は、実生活上で活用することはまずないものの、数式の説き方を知ることで、判断力が身につき、人生のあらゆる場所で役立つのだということ。
俗にいう「数学力」ですね。
これを、学校の先生が教えてくれていれば、これほど敬遠せずにすんだかもしれません。
というのは今だから言えることですが。
フランス語には、vingt(ヴァン)という20を表す言葉があり、つまりは20の概念があることで、10進法と20進法が存在するということも知りました。
20の言葉は知っていても、そのように考えたことがありませんでした。
20進法により、フランス人は計算視力的にアドバンテージがあるとのこと。実際、数学先進国であるそうです。
最後に、思いがけなく心理の科目がありました。
「あと1年しかない」ではなく「まだ1年ある」と、否定形で物事を考えないようにするべきだと書かれていました。
専門教科のプロの先生の話ばかりですが、どれも新鮮な学問へのアプローチで、興味を引き出してくれる、おもしろい内容でした。
さすがは人気の先生方。誰もが担当教科に尽きぬ興味を持ち、日々その謎を解き明かしていこうと熱心に取り組んでいることが分かる、知的好奇心を刺激される本となっています。
ただ、遊びたい盛りの実際の16歳には、どこまで教師陣の情熱が届くかはまた別の話。
16歳を過ぎた人こそ、得られるところ大だと思います。
これの対応版として、生徒の親側に向けての『40歳の教科書』が出ているとのことなので、そちらも読んでみようと思っています。 -
16歳、せめて十代のうちに読んでおきたかった。