- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062142854
感想・レビュー・書評
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ヒトの細胞は死の遺伝子がプログラムされていて、ちゃんと死ねるそうです。
単細胞生物は増殖し続けるので死ねないし、進化もできない。
性が分かれて、多種が生まれて、死があって、環境に適した遺伝子が残り、進化してく…。
落語は夢の世界、最後「落ち」て、ぱっと寄席の明かりがついて現実に戻る。落ち自体は面白くないが、「落ち」までの過程が面白い。でも落ちて現実に戻ることが判ってるから楽しめる。
「落ち」=「死」と捉えて文学的解釈と科学的解析を、はたまた「夢」と「現実」行ったり来たり、とても興味深かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生化学の専門家との対談。
細胞に組み込まれているアポトーシスがあるから進化もするし、後ろに死があるから生があるともいえる。
リミットがあるからできることがあるということか。 -
遺伝子について調べている時に読んだ。かなり分かりやすく「死の遺伝子」について解説されていた。田沼先生の本にもチャレンジしたい。
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[ 内容 ]
薬でガン細胞をやっつけろ!
テーラーメイド医療の最先端現場へ。
[ 目次 ]
はじめに 爆問学問のすすめ
プロローグ 東京リカちゃん大学へ!
第1章 細胞には死がプログラムされている
第2章 不老不死人間は可能か?
第3章 死とは落語のオチである
第4章 テーラーメイド医療って何ですか?
おわりに 死の遺伝子から見た未来
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
細胞の自殺であるアポトーシスのメカニズムを説明し、死とはなにか、なぜ死ぬのかを考える。死とは遺伝子が生き続ける為のシステムである。
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「性と死は同時に誕生した。」
「生命の誕生から既に死が存在する必要がある。」
生まれる時から「死」は必要とされている。「死」があるから今の「生」があるというものすごい逆説的な話が面白い。
ダンシング・デス(細胞が死ぬ時DNAを切断し後片付けする)が不思議。。。
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TV番組「爆笑問題のニッポンの教養」の内容を書籍化したもの。細胞を遺伝子レベルで研究し、個人個人の遺伝子を考慮した薬を用いる「テラーメイド医療」の実用化を目指している研究者が登場します。遺伝子を1セットしか持たなかった一倍体生物が進化して遺伝子を2セットもつ二倍体生物になることによって、死と性が生まれたという話は興味深かったです。(2008.1.26)
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人の行き着く先は死。
死は最初からプログラミングされている運命。
その逃れられない死からは「性」が誕生し、
すなわち死こそが「生」の起源。
宇宙は、命は無限のループ。
細胞レベルから思考する生と死の科学。