幕末不戦派軍記

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062145084

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  • 脳天気な役人の無駄遣いの話

  • 長州征伐、彰義隊、日光、奥羽朝廷、五稜郭まで、ちゃらんぽらんなのに戦いに巻き込まれていく4人組。
    一応小説仕立てなのだけど、小説としての出来は良くないな。
    内容も口調も「幕末バトルロワイヤル」で、ほとんど区別がつかない。

    もっとも、彼に小説を書かせるというのが無茶なのであって、野口武彦原作・原案で、これをシナリオにしてマンガにしたらえらいこと面白いのではないかと思うな。

  •  史実を交えたフィクション。泰平の江戸末期をのほほんと過ごしてきた、幕府の武具奉行4人組が幕末の争いの中に巻き込まれていく様を、史実を織りまぜながら描くフィクション。
     どこまでがフィクションなのか微妙だが、なんとも不甲斐ない彼らの世渡りがユルくて、暑くて外にも出られない夏の読書にはちょうど良かった。

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著者プロフィール

野口武彦(のぐち・たけひこ)
1937年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。1973年、『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家─歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞受賞。1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年、『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞、2021年に兵庫県文化賞を受賞。著書多数。最近の作品に『元禄六花撰』『元禄五芒星』(いずれも講談社)などがある。


「2022年 『開化奇譚集 明治伏魔殿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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