ごめん

著者 :
  • 講談社
3.16
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本棚登録 : 524
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062147323

感想・レビュー・書評

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  • じーん

  • 訳ありの女性たちが主人公で4本の物語からなる短篇集。「ごめん」はその中の1つで、不倫旅行中に夫が会社で事故にあって、植物状態になってしまった。そして、荷物の中から夫が毎月「オリョウ」という方に僅かであるが振込をしていた。それを探るべく高知へ行く。そして夫も不倫していた事を知る。
    高知の「ごめん」「いいの」という駅名を使ってるのが面白い。

  • あなたに、伝えようと思う。 危篤の夫の口座に毎月振り込まれていた謎のお金。振込み人を探して妻は高知へ。静かな町並みに響く路面電車の音。女が覚悟する瞬間だった──表題作ほか3編収録
    ------
    人間の欲望や女性のいやらしさがしっかり描かれつつも
    共感せずにいられない人間らしさがある。
    正義や正しさだけじゃない世界を描いている感じが好き。

  • 範子「天国の蝿」・陽菜子「ごめん」・咲子「夏を喪くす」・麻理子「最後の晩餐」4つの短編集。大切なものを喪失した重い女の物語・・・表題作「ごめん」広告代理店に勤務している陽菜子は、出張と偽り同僚と海外へ浮気旅行に出ている最中に、建設会社で働く夫純一が事故にあい植物人間となる。義母に浮気がばれ、同僚の若い浮気相手とも気まずくなり別れた。荷物の整理中に夫の通帳を発見し秘密を見つけた・・・
    高知まで出かけ振込先の相手に会うが・・・おんな つよい。立ち直れる・・・。

  • 4篇の短編からなる。
    (ごめん)
    浮気までしていた陽菜子は,建設会社で働く夫が事故にあう。
    夫の通帳を見て,夫の秘密を知ってしまう。

    どうもいわゆる「勝ち組」女性の話が多く,あまりリアリティを感じられない。

  • 短編4作。
    いずれもとても読みやすく、心温まる話だった。ただ、短編ゆえ深さが少し足りない気がした。次は長編を読んでみたい。

  • タイトルごめんをテーマにし書かれている短編作。ごめん、と言う言葉ではとても済まされない程、重たい内容ではないかな、と。ですが、謝罪しその先に見据える前向きな姿勢が唯一の明るさで、ラストは救われた気持ちにさせられました、はい。

  • なんか、せつないなあ・・。女の人の心のひだの表現に、「そうなのよねえ・・」と共感を呼ぶ。ああ、やはり作者は同年代だった。

  • 2012 3/19

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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