- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062149716
作品紹介・あらすじ
ビアンキさんはイタリア中を旅するセールスマン。彼は、毎日9時きっかりに電話でお話を聞かせる約束を、娘としていました…。ビアンキさんのお話には、おてんばなミニサイズの女の子をはじめ、びっくりキャラクターが数々登場。シュールな展開に吹き出し、平和の尊さに涙する、きらめく珠玉のショートショート!20世紀イタリアの傑作童話登場。
感想・レビュー・書評
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ジャンニ・ロダーリは、イタリアでは有名な児童文学者ということですが、私はこの作品で初めて知りました。
ビアンキさんが、毎日9時に電話で娘に語るお話しという設定の、数々のショートショートは、子供たちが喜ぶような夢に溢れたものが多いが、時に、自分の気持ちを信じることや、視点を変えることの面白さに加えて、日々の生活に忙しく追われている人が、ふと自分自身を見つめ直すきっかけになることで、大人が読んで気づかされる作品もあるのが印象的でした(子供からしたら、大人って大変なんだなと思うかもしれないが)。通勤バスが違う場所に行ってしまうエピソードが、まさにそれで。
私的には、作品によって好みが分かれたりもしましたが、気持ちに余裕があるときに読む方が、ユーモアものは楽しく読める気がします。平和のありがたみを実感できるくらいのときに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イタリアで有名な児童文学者。
電話で子供に聞かせるためのショート童話。
好みがあるけど好きなお話は少なかったな。 -
珠玉のショートショート童話集。
アイスクリーム、チョコレート、ビスケット、キャンディ、コンフェッティ
猫、ねずみ、イルカ、きりん、馬、ふたこぶラクダ、宇宙ひよこ
回転木馬、宇宙船、魔法使い、妖精、流れ星、海水浴、砂漠・・・etc.
お菓子、動物、乗り物、不思議な生き物
楽しいシチュエーションの数々がこの一冊に詰まっています。
想像や妄想を楽しく膨らませるお話だけではなくて
シュールな話、救いの無い話、平和の尊さを訴えかけるものなど
スパイスの効いているところが素敵だと思います。
「チェゼナティコの回転木馬」
「夢見るステッキ」
「クリスタルのジャコモ」の3編がお気に入りです。 -
イタリア中を飛び回るセールスマンのパパが、娘のために、毎晩電話をかけて不思議で素敵なお話を聞かせてあげる・・・という設定のショート・ショート。
ユーモアに満ちあふれてて素敵。 -
文学
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ショートショートという感じの短編集.短いながらまとまっていて,子供が飽きないように楽しくユーモラスで,言葉使いも擬音語などの言葉遊びの部分もたくさんあって,本当に楽しい.1日一つでは我慢できないだろうなあ.
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出張中のお父さんが、娘が寝る前に電話でお話をしてあげる。電話代がかかるので、どれも短いお話。
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子供の時読んでたらもっと楽しく読めただろうな。いろんなものがお菓子でできてた。途中なんか急に関西弁だった。あれなに。文庫の表紙、荒井良二さんなんや、いいな。
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子供が好きだということ、つまり、よき未来を信じている作者の姿がよくわかる。
ナンセンスだけど、誠実で、愛のあふれる物語。