天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺

著者 :
  • 講談社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062150811

感想・レビュー・書評

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  • 今回のテーマは「食料を握られるという事は、命を握られることになる。」(p133)に尽きると思います。
    まさに日本がTPPで揺れている時だけに、ドキドキしながら読みました。
    5巻が楽しみで仕方がありません。

  • ソニンが江南のクワン王子を訪れてすぐ、大嵐が江南を襲いました。農作物は甚大な被害を受け、このままでは大飢饉となるとした矢先、大量の食料と医師を援助したのは、敵国だった筈の巨山の国でした。狼殺しの王の代理としてやってきたのは、美しく、慈悲の心にあふれたイェラ王女で、江南は、巨山を友好国として迎え入れる。しかし、巨山の王の真の目的は、江南の食料を巨山が管理しようというものだった。急遽、沙維のパロル王の使者としてやってきたイウォル王子とともにソニンはクワン王子に協力し、江南の危機を救う。
    イェラ王女は、父王にしてみれば、年相応の失態をした、と見られるようにしたが、本当は戦争や無駄な死をできるだけ回避したいと望み、侵略よりも三国が対等に友好的な関係でいられることを望んでいる。
    ソニンは夢見の力が無くなり、それを静かに受け止めていた。
    欲も感情であり、自分は人間であることを受け入れ、なおかつ、まっすぐで明るい欲望、自分がこうなりたいという気持ちをもてるようにと願う。

  • シリーズ4作目。
    とうとう三国の次代を担う王子・王女が一堂に会する―――
    それぞれの思惑を胸に、駆け引きする姿が…
    イェラ王女はやっぱりカッコイイと思ってしまった(^_^;)

  • 未曾有の大災害。
    三国の王女、王子が一堂に会するシーン。ソニンの存在がなければこの三国の運命は違うものになったのでしょうね。

  • 三国一致団結感が今後をよりいっそう楽しみにさせる。
    ソニンが主役なのに縁の下の力持ち的なポジション。
    クワン王子今回かっこいい。

  • 2010.05.22 図書館

  • Oh noes! Only one more volume left!

  • 4巻にして主要メンバーが一同に会する。緊張した。

    それぞれの成長も微笑ましいが、
    王子ふたりの仲良しっぷりに和みました。かわいいな。
    あと、装丁が毎度いい。

  • 東洋風ファンタジー。シリーズ4作目。

    三つの国が並びたつ世界。
    そのうちの一つ沙維(サイ)。
    少女ソニンは、天山の巫女として幼い頃に才能を見いだされて修行していたが、落ちこぼれて12歳で自宅に戻された。

    7人の王子の末弟で声を出せないイウォル王子との出会いがあって、侍女として宮廷に上がる。
    江南(カンナム)に留学したときに王家の快活な次男クワン王子と仲良くなったイウォル王子。
    同行したソニンは、病弱で成長の遅い妹リアン姫と仲良くなったため、その世話を頼まれてまた出向くことに。
    クワンの腹心で有能なセオとは他国で出会ったことがあり、その怜悧な雰囲気になぜか胸騒ぎが。

    江南を大嵐が襲い、巨山(コザン)の王女イェラが救援を申し出てくる。
    かって会ったときよりも大人びて美しくなったイェラ。
    2年前に侵略してきて以来交流の無かった巨山の真意は?

    一冊ずつ描かれた国の事情が絡み合って、動きがあり、面白かったですね。
    2010年2月10日初読。

  • 世界の中心にソニンはいる。。。。でも好きだ。

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著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、『チポロ』3部作(講談社)、『羽州ものがたり』(角川書店)、『女王さまがおまちかね』(ポプラ社)、『アトリと五人の王』(中央公論新社)、『星天の兄弟』(東京創元社)がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。


「2023年 『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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