- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062152167
感想・レビュー・書評
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経済環境が大きく変わる時代に合った投資の勉強法について書かれた本。
投資のことばかり勉強していても投資力が上がるわけではありません。投資だけでなく、情報のアンテナ感度を上げてさまざまな情報を吸収し、物事の本質を見極めること。このことを本書は教えてくれます。
帯に「非常識な成功法則」と書いていますが、投資の本質を示した極めて常識的な本だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2009年3月までは、株高、ドル高、資源高で4~5月には、大暴落で金が暴騰との予想をしている。著者の経験と歴史分析からの判断といえる。大損の経験もしているが、よく勉強されているようである。
さて、著者の予想が正しかったかどうかは、3ヶ月すれば判明するが、どうなるだろうか。
(2009年6月現在、株高、ドル高、資源高は継続中で、暴落の兆候はない。) -
■投資
①投資をするとき、大切なことは自分の「投資のルール」を作っておくこと。
②米国の住宅金融の世界は、日本と異なり「ノン・リコースローン」がほとんどである。
③保険会社が成立する理由は、死者や怪我人が一斉に発生しないことを前提にプログラミングされている。戦争は保険適用がい。
④ボラティリティの激しいマーケットこそ好機。
⑤Xデー銘柄:自然災害、テロや戦争、通貨の切り上げ、政策金利の変動、起業合併など大きなイベントリスクによって株価が激しく上下動する銘柄。
⑥金言:結果はすべてタイミングで決まる。命金には手をだすな。鯛の頭と尻尾はくれてやれ。いい漁師には海鳴りが聞こえる。もうはまだなり、まだはもうなり。 -
おすすめ度:85点
松藤民輔氏ブログ「松藤民輔の部屋」のまとめとして役立った。
氏は「投資」を「透視」と捉えている。
「10の透具」を列挙する。
①ビッグピクチャー
金価格とNYダウをCPI(消費者物価指数)で調整したチャート
逆相関
②BDI(バルチック海運指数)
バルチック海での貿易に関わる船価、石炭の価格、船員の賃金等を指標化(1985年平均=100)
NYダウの先行指標
③VIX(恐怖指数)
S&P500オプション取引をもとにしたボラティリティ・インデックス
通常時10~20 相場の先行き不安で数値上昇 株式市場の動きと負の相関関係
④GSR(ゴールド・シルバーレシオ)
金価格/銀価格
大きく変わるとNYダウが暴落する確率高い。50を割った時or100になる時、暴落。
1982年金もNYダウも800ドル台→1997年金250ドル、2000年NYダウ11,750ドル→同じレベルになると予測 例:金もNYダウも800ドル台
⑤RGP(リアル・ゴールド・プライス)
金価格をCPI(消費者物価指数)で割ったチャート⇒①に関連
インフレ調整
1980年の高値875ドルは2218ドル。現在の860ドルは安い。
HUI(アンヘッジドゴールド指数、未ヘッジ金鉱株指数)
⑥BKX(フィラデルフィアKBW銀行株指数)
調整時価総額加重平均指数
⑦DX(米ドル指数)
主要6通貨に対する米ドルの強弱度を示す指数
NYダウが上昇すると下落
⑧LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)
「ライボーと3TBの利回り格差」平均53bps(1000bps=1%)
⑨XOI(石油株価指数)
原油価格とDXの逆相関 大きな[X]
原油価格を真、XOIを影としたときにダイバージェンス(反発)が起こったら。
⑩カナダドル指数
カナダドルと穀物市場の相関関係
以下、金言
金言1「結果はすべてタイミングで決まる。」
待つことの重要性。バスに乗り遅れそうだからといって焦ることはない。満員のバスを見過ごして、次のバスをゆっくり待てばよい。
金言10「投資の世界では決まって多数派が間違える」
1000円の価値のオークション。一人なら1000円、1000人が欲しいといったら1万円もの高値。 -
第3章「松藤流10種の透具」が参考になる
第5章「投資力を鍛える」