- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062154956
作品紹介・あらすじ
「ネットにアクセスしてる時って、無限の宇宙空間にほうりだされた小さな星になっている気がしない?」ぼくたちはつながっている。ちょっぴりの勇気があれば、いつだって誰とだってつながれる。
感想・レビュー・書評
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:913.6||S
資料ID:50900487 -
起承転結や明確なテーマはないけれど、
登場人物たちがそれぞれの日常を過ごしている感が
よく表現されており、それが心地いい。
今もどこかで誰かが、喜んだり怒ったり哀しんだり楽しんだり。
当たり前のことだけど、
読了後に他人の人生を想像してしまうそんな作品でした。 -
“せっかくなので、七輪でアジの開きを焼いて食べました。大掃除の際、ベッドの下から転がり出てきた七輪は、以前、練炭自殺を目論んだおりにホームセンターで買ったものです。自殺サイトでともに旅立つ仲間の募集をかけたのですが、ドタキャンされて機を逃し、そのまま放置していました。なんでも役に立つもんですね。というか、こっちが本来の使用法です。すみません、アジの開きはガチで美味でした。
五年三組十八番、雨宮ルイくんでしたっけ。
あの晩、拾ったタオルの裏に、そうマジックで書いてありました。サッカーが好きといっていたので、いまごろはきっと母校の庭で仲間といっしょに、元気にボールを蹴っていることと思います。家出っておもしろいんだぜ、なんて、調子こいていわないように。十年近くも前の話で、何番だったか忘れましたが、元五年一組の城田マコトはオマエに会えてよかったです。”[P.62_扉を開けたその先へ]
主軸は漫画「惑星5」かな。
あとは偽物のクスリとか、ネット上の関係とか。
“「いいところって、どこですか。もしかして山の中ですか。フリスク殺して、埋めるんですか」
「ちょ。物騒なこというなよ、御園」
さすがにそれはない、と思って、ぼくはあわてて口をはさんだ。テンパっているぼくたち二人の様子が面白かったのか、中嶋さんはニヤニヤしながらタバコをくわえて火をつけた。
「まぁそうキャイキャイいうなって。もしそうだったらどうするよ」
「だったら、ぼくも埋まります。フリスク一人じゃかわいそう」
いや、埋まってないで助けろよ。と、ツッコミを入れる暇もなく、御園は大きな荷物を抱えてさっさと車に乗りこんだ。勇気があるのかバカなのか、どっちなのかよくわからない。”[P.100_戦士の休日] -
装画 / 師岡 とおる
装幀 / 安藤 剛史
初出 / 『IN☆POCKET』2008年4月〜2008年9月号。 -
ネットという宇宙空間で繋がったり離れたりする関係からちょっとはみだした主人公達のエピソードがなんだかほっとします。長期休載中の漫画「惑星5」がうまく使われていて面白かったです。
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いつもの笹生さんの感じじゃないなあ、と感じるのは、ネットっぽい雰囲気を盛り込んでるからかな??
漫画「惑星5」で微妙に繋がる人たちの…短編集?オムニバス?
わりといい学校に通う岩国、小さな頃から悪ガキで今も危ない事に手を染める相沢、病弱な御園…
この三人の話が多めかな?
なんとなーく面白かったし、すらすらーっと読めるんだけど、私が個人的にだな、2ちゃん的なノリが苦手なもんで、掲示板の書き込みのとことかがイライラしちゃった。
高校の先生の話とか、プロフのイタい発言の女の子の話とかはけっこう好きだったな!
なんかそれぞれの話のつながりが若干無理やりな感じがして、むしろ何の繋がりも無い方がすっきりするかも…
いや、でも面白かったんだけど… -
初めて読んだ作家さん
さくっと読めた。
マンガ『惑星5』で繋がってるお話
もう少し先も読んでみたいなと思えた。 -
好きです、笹生 陽子作品。登場する子ども達が魅力的。シュンや相沢以外の話を、もう少し読みたかったな。人気漫画『惑星5』で繋がる人々を描いた連作短篇。