- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062156547
感想・レビュー・書評
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小学校最後の思い出に、と映画を撮り始めた仲の良いクラス男子一同。最初はうまくいっていたのに、映画の怪人が現れたり、受験する子が足並みを乱し始めた。なんといっても、主役の渚くんの性格の悪さが非常によい。好みだわ〜。これ、映画化とかしてほしー。最近の小学生らしく、世慣れたところもあるけれど、そこでは収まらないところがあるのがぐっときました。おすすめです。
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失礼だけど
よくありがちなストーリーだった。
でも文章や表現が柔らかく、とても優しい
あたたかいお話だった。
だからかな?最後、ちょっとウルっときた。 -
第49回講談社児童文学新人賞佳作受賞作品
YAものでおもしろくなかったのはじめてでした。
小学校六年生、卒業間近でみんなで映画をとることに
仮面のピーターパン
が、本当に現れて、いろいろあるんです -
小学校卒業を間近に控えた男子グループのお話し。映画の自主制作に乗り出したワタル達でしたが、受験期を迎えなかなか思うように進みません。思い出せないだけで、自分にもこんな友達がいたのかな~。
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男の子になりたい。男の子の友情は女の子の友情とは違って、絆が強いし憧れる。
個人的にカナちゃんが好き。初恋の男の子に似ていて可愛い(笑)
ただ、自分は渚くんに似ているなぁ…と思った。自分も生きていくうえで、かなり演技をしているし(周りにもよく言われます)嘘泣きとかその手はよく実践するので(苦笑)
小学校のときの思い出を色々と蘇りました。読んでよかった! -
小学校卒業前にクラスの男子全員で映画を作るお話。
YA向けの小説というのはどうしてこう主人公がすれてて可愛くないのだろう。
周りが全部うまーくいくように自分を殺して相手に合わせられる小学生とかマジ可愛くないわ。
でも、抱いている悩みは「楽しいところにずっといたい」「変わっていくのが嫌」とか、子供らしくてとてもアンバランスですね。
それがこのくらいの時期特有の魅力なのかなあ。
文章は癖がなくて読み易く、お話もわかり易くて良かったです。
ちょっとわかり易すぎるくらいだけど…。
大人にはもうひとひねりほしい感じ。
小中高生が読むには適度なのかな。
そして最後のシーンは完全に蛇足だと思うんだけど、どうなんだろう、アレ。 -
おととい読み始めて、先ほど読了。如月かずささんははじめて。
読み始めは中学生だと思っていて、少ししてから小学生だとわかってちょっと意外。でも終盤の説得のくだりなんかは、小学生といわれた方が納得かも。仮面とピーターパンという組み合わせの妙が光っていた、けれど、仕込まれたネタという感じもちょっとする。王道パターンの展開で、でもだからジーエムはけっこう好きだなぁと思う。ジーエムの渇望は、ワタルよりきっとずっとずっと切実なものだったろう。
ストーリー展開の構成がうまいなぁと思いつつ、そこから外れるもうひと味を期待、してみたり。 -
小学生の男の子が主人公で、学校で先生との意見の対立でモヤモヤ。近所の都市伝説的な話題でモヤモヤ。家でのモヤモヤ。これを1つ1つクリアにしていく過程がみずみずしく書かれている。主人公がサナギから蝶へと羽ばたこうとする感じかな、と。
ええと。オバチャンくらいの年代が読むと、ちょい退屈よ。中学生くらいの子が読むと良いカモ。 -
ワタルのクラスでは担任の先生の提案で、
卒業式の日に皆でパーティーをしようということになり、出し物として、
男子は12人全員で映画を撮ることにした。
ワタルを中心に男子はまとまって、楽しく撮影が進んでいた。
ワタルの家では母親が再婚を予定しており、ワタルは面白く思っていなかったので、
映画に打ち込むことができて助かっていた。
そんな矢先、私立中学を受験するグループが、受験勉強を優先させたいと言ってきて、あんなにまとまっていた男子の間に亀裂が入ってしまった。
中学校に不安を抱いていたワタルは、こんなになってしまったクラスに絶望してしまった。
おまけに母親の再婚相手の行動は、ワタルの気にさわることばかりだった。
未来を不安に思い、今を大事にしたかったワタル。
気持ちを自分の中に押し込めてたら、前には進めないよね。
サナギはその象徴だと思うけれど、表紙が本文とイメージが合ってないような気がして、残念。