バターサンドの夜

著者 :
  • 講談社
3.42
  • (8)
  • (24)
  • (32)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 186
感想 : 43
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062157827

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 題名に惹かれて読んでみた。
    バターサンドが私も好きだから話の中に
    ちょっとだけでてきたのがうれしかったな笑

    ネットモデル兼コスプレイヤーの女の子が主人公なのかな。
    突然深夜アニメに出てくるキャラクターにハマっちゃってその人になりたくてコスプレするっていう。
    コスプレをする人ってこうゆう気持ちでしてるのかなと初めて知った。

    私としては主人公の女の子よりも、ネット通販で自分の服を売ろうと奮闘している女の人のほうが心惹かれた(名前忘れちゃった...)
    sara-saraのワンピース実際に見てみたくなったし、もし実在するのなら買っちゃうかもしれない笑

  • 最初は出来事が退屈で物語が始まるワクワクがない。偶然の出くわしが何度もあってプロットは貧弱。でも小道具、背景がだんだん掘り下げられていって心情と小道具がリンクしていく。後半でのシーンに意味を持たせるためにあちこちでエピソードに意味を持たせていく。あとからハッとする。細部の描写も退屈させない。持っていたペットボトルがへこむ全力疾走のシーンとか。たまに切ない共感とか。

  • 自意識過剰で痛々しい時期。性を超越し、選ばれた存在になりたい。他人とは相容れない、理解するなど到底無理。
    そんな青春を過ごした人には古いアルバムを無理にみせられる感じがするかも。それほど上手い。しかし、痛い気持ちは始めだけで、デザイナーとのであいからどんどん話に引き込まれていく。
    自分を殺さず、しかし客観的に見つめ、成長していくことの難しさ。周りとの輪が縮まることの嬉しさ、煩わしさ。
    常に矛盾しているこの時期の心の動きがテンポよく 書かれていて、とてもよかった。
    トガッてるあの子にすすめてみようかな?

  • 2008年度講談社児童文学新人賞受賞作品

  • 主人公の内面がかなり辛口で
    クセ強めなのが印象的です。

    人に対しても冷めていて、心の中で毒を吐く。

    それでも不器用なりに進み、ぶつかりながらも人を理解していく姿にはグッときました。

    はじめのうちは私の苦手なタイプの子でしたが
    いつしか、主人公の夢を素直に応援。

    嘘がないからだと思います。

    とてもいい本だと思いました。

  • 女子特有の友人関係や体や性格のコンプレックスに悩みながら、自分の居場所ややりたい事を見つけて成長していくのが良かった。

  • 数年ぶりの再読。

    どこがとハッキリ言えないのだけれど、
    とても好きな作品。

    また読もう。

  • 中学生特有の孤独、苛立ち

  • YA小説としては素晴らしい出来ではないだろうか。狭い世界での息苦しさ、モデルに突然スカウトされたことで変わる世界。一緒に服を作っていくことで自分の居場所を見つけ、成長していく。YA小説を読むとイマドキの中学生って生きづらいんだなぁっていつも感じる。自分が中学生の時もこんなんだったのかな?今はそういう気持ちを思い出せなくなっただけで。この年代は本当に感受性が強くて一番敏感なお年頃なのかもしれないな。2012/524

  • 9

全43件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1977年山口県生まれ。東京都在住。慶應義塾大学文学部卒業。公共図書館、大学図書館で勤務ののち、執筆に専念2008年、『バターサンドの夜、人魚の町で』で、第49回講談社児童文学新人賞を受賞、同作(『バターサンドの夜』と改題)でデビュー。その他の著書に『深海魚チルドレン』、『向かい風に髪なびかせて』(ともに講談社)、『金魚たちの放課後』(小学館)がある。

「2019年 『海岸文庫ちどり通信 はなれの管理人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

河合二湖の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×