乗り移り人生相談 -柴田錬三郎・今東光・開高健、降臨!!

著者 :
  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062161299

感想・レビュー・書評

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  • 乗り移り人生相談 島地 勝彦 20101001(25/50)

     平等や民主主義なんてものは人生に何も生んでくれやしない。
     上質な脳みそに裏打ちされた、えこひいきを享受できる人生を歩まなければならない。
     えこひいきされなければ、一人前とはいえない。みんなと同じ行列に並んでいては、凡庸な生き方しかできない。
     人前で話すというのは大事なビジネスの能力。別に流暢に話す必要はないが、退屈なスピーチしかできないやつは、やはり退屈な仕事しかできない。仕事ができる奴は、どう話すべきかを考えて、自分にあったスタイルを身につけている。
     どうせ人生は冥土までの暇つぶし。だからこそ、極上の暇つぶしが必要。
     これは逆説で、人は真剣に生きれば必ず悩む。自分の人生に満足しきっている奴はいない。生きている意味は何だ、俺の人生はこれでいいのかといつも考える。
     人間は必ず死ぬ。そして死ぬ瞬間まで何とか生きていかなければならない。してみれば、人生なんて冥土までの暇つぶし。
     (だからといって、ダラダラ過ごしていいというわけではない)人生で最大の罪悪は退屈すること。
     人生は右か左か、どちらかを選ぶかでその後が全く変わるターニングポイントがある。簡単なほうを人生に選ぶと退屈する。難しいほうを選ぶと苦労は多いが面白い人生を歩める。
     人生は結果を計算してから行動すると、かえってもらいが少ない。まず勇敢に事を起こすことが大事。
     趣味:たしなむ、道楽、では足りない。道を究めるくらいでなければならない。
     人生のモットー:まず健康、素敵な話し相手、そして身の丈の金。
     ご海容ください
     人生はくよくよするより楽天的にいきたほうがいい。どうせ百年は生きられない。まず爆笑、そして、微笑、それから失笑。
     清濁併せのむ

  • ドラマを見ました。週プレを100万部に押し上げた名編集長。新井浩文主演。ぶれない軸、企画力、行動力、人たらし力。雑誌が変わる。文化を作る。面白い!

  • 本家本元、開高健、今東光、柴田錬三郎が気になった。
    彼らの本はまだ読んだことがないし。
    そろそろダンディズムの世界を味わいたい。

    一人でいることを積極的に愉しめば、孤独を孤高に変えられる。
    孤独を恐れる凡人を脱して孤高を目指そう。
    猫はいいぞ。しみじみ会話ができるから。
    猫の次は寛げるソファーと本。それにシングルモルト。

  • 著者のアクの強さが面白いが、男女の相談ばかりで、読み進めるうちに辟易してきた。

  • 面白くはあったんだけど、連載で読めば良かったな。
    一冊読むのはしんどい。一章読んだらだいたい同じだし。
    任侠ものの映画と同じ読後感かもしれない。

    道を究める真面目さがあって、そこが何とも暑苦しい。
    もうちょっと突き放して見られないものかと。
    この本だと「年上」に代表される憧れと基準があって、
    それをやり遂げ自分の物にしていく楽しさ。
    任侠もそうだけど、スポ根もそうか。料理などの職人もそうだな。
    他人がやる分にはなにも問題がないが、
    私には口にあいません。

  • 日経BPに連載中のものが単行本化したもの。
    この連載では、よく本の紹介がされていて、わたしも影響されて読んだ本が何冊かある。
    …アマゾンなんかのランキングで、同じ本が急上昇していたりするから、同好の人は割合多そうだ。

    読売の人生相談とはまた一味違う「人生への回答」がある。
    読者からの問い26に対する中にある答えの
    「この対談中、瀬戸内さんと塩野さんが揃って「やっぱり結婚はすべきだ」とおっしゃっていた。」
    27の
    「その時三木武吉はいった。「違う。六人だ」そして続けた。「全員幸せだ」と。」
    が、今のところ気にいっている。

  • 筆者は元「プレイボーイ」の編集長。曰く、えこひいきされる人間になれ、と。

    ひどく痛快で非常に軽快な人生相談。なんとなく冒険を後押ししてくれるような本で非常に面白かった。
    得てして不真面目に捉われてしまうような内容である一方、実は大真面目、人の生き方にさまざまな示唆を与えてくれルと思う。これま東京大学物語を読んだときに感じた感想に似ている気がする。

    筆者のように楽しく生きる(えこひいきされる)のには多大な努力が必要だろうが、寛容であることぐらいは自分も努力しないとな・・・

    ・人間関係を築くのに一番いけないのは遠慮だ。
    ・人生は暇つぶし→だから極上の暇つぶしをしなければならない。
    ・人生の最大の知恵は寛容である(古代ローマの賢人の言葉)
    ・人生の勝利者とは己のコンプレックスを武器に変えられたに人間


    非常に読みやすく軽い(決して浅いというわけではない)ので一読してもいいのでは?

  • まぁ、人生経験豊富な大人が本音で語るとこんな感じだろう。
    面白いが、真似る必要はない。

  • シマジさんの著作は、どれかひとつで大丈夫だと思いました。
    これが一番読みやすい?

  • オフ会、当選した!

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著者プロフィール

島地勝彦(しまじ・かつひこ)
1941年、東京・奥沢に生まれる。4歳で岩手県一関市に疎開し、一関第一高等学校を卒業。青山学院大学卒業後、集英社に入社。「週刊プレイボーイ」編集部に配属され、1983年に同誌編集長に就任、100万部雑誌に育て上げる。その後「PLAYBOY 日本版」「Bart」の編集長を歴任し、取締役を経て、集英社インターナショナルの代表取締役に。2008年に退任後、エッセイスト&バーマンに転向する。シングルモルトをこよなく愛し、現在、西麻布にて「サロン・ド・シマジ」を経営、毎日バーカウンターに立つ。
著書に『甘い生活』『知る悲しみ』『アカの他人の七光り』(いずれも講談社)『salon de SHIMAJI バーカウンターは人生の勉強机である』(CCCメディアハウス)など、多数がある。

「2023年 『時代を創った怪物たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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