- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062164382
感想・レビュー・書評
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2年C組のクラスメイトの1日の数分を切り取った物語。
中学生のクラスってこんなだったかも。
一話の長編を読むような手ごたえはないけど、クラスの中に自分を探してしまう。
友達になれる子、好きな子、嫌いな子…自分がどこかの席に座っていて、クラスを見回したような感覚でした。
明日があっけなく来てしまう。学生時代の1日。 -
たった1日でも、クラス全員揃えればこんなにすごいドラマになるんですね!たいそうなことは起こらないけど、中学2年という、微妙な年齢の彼らの現実が描かれてます。いじめとか恋愛とか勉強とか。生の声が聞こえます。 たびたび前のページに戻って確認したり、巻頭にあった座席表見返したり。誰が誰とか眺めては、ふむふむ〜でした。初めて読んだ作家さんだけどよかったです。
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題名のとおり、10月19日月曜日に起きた2年C組の生徒38人、それに加えて担任教師が時間ごとに感じたことが描かれている。ただひとり荻野さんだけ彼目線での物語はなく、荻野さん事件として描かれているのがまた不思議だった。
とても読みやすかったです。 -
とある中学の一学級の、「10月19日月曜日」を切り取った連作短篇集。
語り手が順番に変わり、彼らがそれぞれに見つめるクラスの様子で
語り手ではない他の生徒のこともなんとなく分かる。
中学って確かにこういう雰囲気だったなと思い出した。
「誰も、完全にはハッピーじゃない」という時代。ぴりぴりして
もやもやして、悩んで、急に落ち込んだり嬉しくなったり。
”思春期”という言葉ひとつで片付けられないほどに、人生に
おいて、暗黒な時代なんじゃないかと過ぎ去った今感じる。
ただ、ちょっとしたことで親友になれたり人を好きになったり
するのもこの年頃の特権でもあるのだ。
この本のなかに、かつての自分や友人たちがいるような
気がした。 -
タイトルの通り、2年C組全員のそれぞれ1日のひとコマを描いた物語。
みんながみんなの一日を、せいいっぱい悩みながら生きています。
微笑ましかったり、悲しかったり、やるせなかったり・・・。
でも、1日は同じようにまた訪れる、そんな物語。
最後の井上慎吾くんの家族の物語が、ほのぼのさせられてよかったです。 -
2年C組の生徒たちの10月19日の朝から夜まで日記。
豊島ミホの『初恋素描帖』にちょっと似ていると思った。
一人一人それぞれの短編だから、朝読書にピッタリかも! -
タイトル通りです。
2年C組のとある1日をそれぞれの視点から描いております。
何でもないことばかりなのですが、それが非常に愛おしい。
中2っていいなあ。ドロドロしてるがキラキラしている。
荻野さんがお気に入りっす。