つぶやきのクリーム The cream of the notes

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 445
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062172288

作品紹介・あらすじ

「何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである」「大部分の失敗は、やらなければならない失敗だった」「子供は自由だというが、大人ほどではない」。世界の見え方を変える。作家・森博嗣の"つぶよりのつぶやき"。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館にて。

    森さんの文章を読むと脳内が森モードになるのでそれが楽しくてたまに読みたくなってしまう。

  • 久しぶりの森博詞。森さんの文章は淡々と客観的で分析的。良い悪いというよりも、こう思うとか、こうだね、って書いてある。自分は良い悪いと白黒ハッキリさせたがる性分なので、もりさんの視点・分析力に毎度「ほー」と頷くばかり。もっと客観的な考え方が出来るようになりたいものです。

  • 愛する森博嗣の作品。


    彼のつぶやきを集めたもの。


    一度だけ名刺交換会でお会いしたことがある。


    すごく穏やかで優しそうな人だった。


    しかし、文章、特にブログとかつぶやきとか、エッセイのようなものになると印象ががらっと変わる。


    なんというか…攻撃的というわけではないのだけれど、さっぱりとした感じ。


    そして今回の本でまた印象が変わった。


    やっぱり森博嗣も人間らしいところがあるんだなと。


    いや、当たり前のことなんだけど、なんか今までは機械的というか、人間味のようなものをあまり感じなかった。


    今回は人間、森博嗣。

  • 全部で100つぶやき。すべて2ページ分に揃っていて、読みやすいと言えばそうなんだけど、もう少し長いつぶやきや短いつぶやきがあっても良かったような気もした。でも首尾一貫したぶれない人生観?に、何かすっきりと立っている樹を眺めているような感じになった。

  • なかなかパンチのあるエッセイだった。たまに、なんなんだって不快に思うこともあったけど、でもそれってこの人の考え方だからな。十人十色。いろんな考え方や正論があるさ。
    その中でも、4番の愛国心についてのエッセイは、興味深かった。今まで、なんで日本は好きだけど、他の国人のように愛国心がないんだろうって思ってたらその答えが書いてあった。省略すると、軍事主義によるトラウマから、「国を愛する」ことへの恐怖やトラウマがあるのでは?という内容。なるほど、と。腑に落ちた。日本人は繊細な人が多いと思う。だからこそ、傷つくことや失うことへの恐怖があるんだろう。それと「国を愛する」ことが繋がるわけではないけど、それ故に失ったものが大きくて重たかった。そのことが今の今でも自然と骨の髄まで染み込んでるんだろうな。ここだけだと私の身勝手な考え方で終わっちゃうので、興味ある人は読んでほしいな。他にも、考えさせられることや気持ちがいいくらいのド正論があって新しい考えや価値観を取り入れるのにはいい本だと思う。

  • 筆箱のように言葉だけが遺っているもの、あるよね
    下駄箱も今意味不明だよなあ

    選挙の宣伝カーの煩さには同感。その表現におもしろくて笑った。


    メモを取るぐらい、共感したものもあればなるほどと思ったところもあるが
    全体を通して、というか最後の一文でがっくりきた。
    野菜の値段や自分の着るものを買ってこなかったんかい。

  • 観察と抽象化。
    読んでいる内に連想が始まり、読むのに時間がかかってちょっとしんどかった。
    共感はエネルギーを使いますね。

  • 森ファンからすれば、昔から書かれていたことが多いと感じる。
    しかし、それでも、書き続けるということは、それだけ言いたいのだろうと思っているが、どうなんだろう?

  • 「補足の文章は、庭掃除をしながらの片手間で、百個分を三日で書いた。これは簡単な仕事だった」って、森さーん!200ページもありましたよ!森さんの考えは、どれもなるほどと思うものばかり。飲酒免許を作るという案に大賛成です!

  •  森氏のいつものタッチのエッセイ集。蒸気機関車の自作物関係で氏を知り、小説家で大学の先生ということは露知らずだったが、その後いろんなところで目にするようになった(結構多作なので)。100のつぶやきがあり、消費税や趣味、お墓の話など、すごく同感できる点と、明らかに違うなと思う点がわかりやすく分かれるのが面白い。少々踏ん切りが良すぎる人みたいだが、見開きでまさにつぶやいてることが把握できるので読みやすい。タイトルに似たものを並べているので、原市の昔のネタみたい・・・

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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