- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062174664
作品紹介・あらすじ
お侠な小町娘のお蝶と、物腰穏やかな色白美人の沙十。人呼んで"弁天観音"美人姉妹と、次々と現れるクセ者の男たち。一本気な枡職人、ワケあり破戒坊主、無愛想な若侍、好色な若旦那。かしましくも賑やかな日々の裏、お蝶を狙う影が迫っていた…。
感想・レビュー・書評
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お蝶と沙十、美人義姉妹は、幕府転覆という大きな陰謀を阻むことができるか。
超エンタメ時代小説である。
武家の娘でありながら、市井に住み、長唄の師匠であるお蝶。
そんな妹がなにより大事の、町奉行与力を務める兄、安之、
そしてその妻である沙十(さと)。
お蝶と沙十の二人が、大きな陰謀に挑む、
エンタテインメント感満載の時代モノだ。
おきゃんなお蝶、どうどうと、その手綱を抑える沙十。
このやり取りが魅力的だ。
お蝶が、時々、きる啖呵も。
二人の他に、お蝶の幼馴染の千吉、
千吉と組んでお蝶を助ける破戒僧の雉坊、
安之がお蝶の用心棒に用意した若侍の陣内、
お蝶に近づく、異装の男、など、ひとクセもふたクセもある
人物が次々に登場し、物語が華やかになる。
お蝶が襲われた。
亡くなった父親から預かった物を渡せという。
だが、お蝶には全く心当たりはなかった。
お蝶は父親の死に不審を抱き始めるのだが…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仕事人の様な内容かなと思っていたら、もう少しスケールは大きかった。
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武家の庶子という身分でありながら、踊りの師匠として身を立てているお蝶。兄の嫁である「お姉さま」と事件が起これば解決に向かう!
ええー、これ読んでみんな「誰とくっつくか」なんて予想してよる~?ぶっちぎりで「お姉さま」だよね!(笑)男なんて(兄も含めて)みんな頼りなさすぎ~。「お姉さま」でしょ~沙十さまでしょ~。女二人が活躍するミステリってあんまりないので面白かったです。なんでこんなに男がみんな疑わしくてやってられないわ~。しいていうなら、四十次郎だけど……お姉さまにはまけるわな。続編お待ちしております。 -
江戸に二輪の美花が咲く。お侠な小町娘のお蝶と、その義姉、物腰穏やかな色白美人の沙十。人呼んで「弁天・観音」美人姉妹の周りには、一本気な枡職人、ワケあり破戒坊主、無愛想な若侍、好色な若旦那などがひしめき、かしましいことこの上なし。だが、その賑やかな日常の裏で、亡くなったお蝶の父親が遺した“あるモノ”をめぐり、幕府転覆を狙う巨悪の影が二人に迫っていた……。
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2016/2/11
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連作短編。
終盤まで誰が敵か味方かわからないので、飽きずに読めました。
沙十さんが正しい方向に歩けないのにも意味があるのかと思っていたら、こちらは本当にただの方向音痴でした(苦笑)。 -
謎解きしないで、単純な短編連作にしてもよかった。
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兄夫婦の愛情に包まれて、のびのびしたお蝶さんが羨ましいわ。