- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062178921
作品紹介・あらすじ
現代文学を牽引する6人の女神たち。同世代の女性批評家による、リアル評論集。
感想・レビュー・書評
-
文学
ノンフィクション詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時間があれば
-
910.26
鹿島田真希、本谷有希子、綿矢りさ、金原ひとみ、島本理生、柴崎友香 -
女性が描く
不安定なコミュニケーションへ縋る女性達を
評論としてまとめた話。
好きな作家ばかりだったので
かなり楽しめた。
特に本谷有希子に対する「荒事」という読解は面白かった。
どの小説も私が思っている以上の意味を孕んでいる。
たとえ作者の手を離れて
読者の読解に全てが委ねられたとしても
作者の思いの溢れた小説を無下にしてはいけないなと改めて実感。 -
第一章 鹿島田真希と論理のエチュード
第二章 本谷有希子の「荒事」的表現
第三章 綿矢りさと消費社会の神話
第四章 金原ひとみの「私」曼荼羅
第五章 島本理生と「私」の進化
第六章 柴崎友香と映像的人間の夢
6人の作家の最新作を、中心に著者が評論している本。6人ともわたしの大好きな作家さんで全作読んでるくらい好きな作家さんだったので手にとってみた。こういう読み方もあるのか、とまず鹿島田さんの来たれ、野球部に触れた著者の見方に驚いた。評論家ってすごいなー、うん。