- Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062180221
感想・レビュー・書評
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ハリー・ポッターの原作者Jkローリングによる、児童書ではない"大人向けの小説"。彼女の著作では唯一読んでいなかったので、読んでみた。
イギリスの架空の田舎町•パグフォードの議員•バリーが脳卒中で急死する。彼の死によって生じた"突然の空席(カジュアル•ベイカンシー)"を巡って、町に住む人々の対立や問題点が、
『これでもか これでもか これでもか!』
…ってくらい赤裸々に綴られる。
人種差別•家庭内暴力•ドラッグ•喫煙•レイプ•自傷•ヘロイン•ネグレクト•精神疾患•浮気•売春…読んでいて反吐が出そう。ありとあらゆるこの世の害悪がてんこ盛り!
個人的には、"自分に一番合わない小説を読んでしまった感"が半端ありませんでした。
ただ一つだけ収穫があったとするならば、著者の人となりを、垣間見ることが出来た事でしょう。
ハリー・ポッターシリーズでは、主人公のハリーは両親の死後、伯母の家でネグレクト状態で育てられています。宿敵のボルデモート卿もそうです。しかもそのネグレクト扱いの微に入り細にわたった描写は、現場の狂気を具体的に知る者にこそ描けるレベルでした。それ以外にも、ハリー・ポッターシリーズには、現代イギリスが抱える闇の部分が、其処彼処に埋め込まれていました。著者がそこだけを赤裸々にぶちまけたのが本作なのだと思います。それがはっきりとわかったという事だけを、無理矢理見つけた収穫とします。
本作は上•下巻ではなく1•2巻となっていますが、2巻目の登録はしません。救いが無さすぎる。悪しからず…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正確には、読み…終われなかった。
だらだらと続く、感情移入出来ない街の人々に付き合いきれなくなって、挫折。
残念。 -
ハリー・ポッターの作者ということで期待はあるだろうが、そういう先入観がなくても、この上巻はキャラクターにも魅力がないし、登場人物はやたらに多く、取り立てて面白くもない出来事がだらだら続くばかりで何を書きたいのかが全く分からない。とりあえず下巻に期待したいが、なんでこんなもの書いちゃったかな…とがっかりなのは否定できない。というか、ローリングはよほどひどい境遇(周囲の人物に恵まれないという意味で)にいたのだろうか?というところまで思いを馳せてしまうのが辛い。それくらいに品性のない登場人物ばかりでやりきれなくなる。
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上下巻とも読みましたがつまらないね。結局なにがいいたいんだろう
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すごい楽しみにしていただけに残念すぎる、JKローリングの新刊。1読み切るのに10日近くかかったし、これだけ時間費やしたにも関わらずよくわからない。人間関係とか登場人物ややこしいのと、すんなり物語に入れない。
まぁそれはわたしがもともと海外文学に疎いというのも理由のひとつだが。
いくら大人向けに書いた、といっても、ハリーポッターの作者という贔屓目で見てもこれはつまらない。
下巻読むか悩むくらい退屈だった、多分読むけど。