セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 249
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062181648

感想・レビュー・書評

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  • 何これ⁈超おもしろい!バカ…なのか天才なのか。私は天才に一票かしら。笑

  • 設定に無理があるのか、短編集だからかもしれないが
    登場人物に感情移入できなかった。

    でも、政治的な指摘は荒唐無稽で面白かった。

  • 【収録作品】第一話 公園/第二話 勲章/第三話 選挙/第四話 取材/第五話 辞職

  • なかなかおもしろかった。主人公は頭がいいのか、悪いのか。伏線があって推理が鮮やかだし、キャラもいいと思う。短編5編での1冊だったが、次につながりそうなエンデイング。次回作は長編で読みたい。

  • あ~面白かった!
    漆原と雲井のコンビがとても愉快で、続きが読みたいと思いました。
    是非とも書いて頂きたいものです!

    見事な謎解きに驚きました。ミステリとして凄く面白いです。
    ただ事件を解決するだけでなく、
    その人のことを考えた上で行動をする漆原先生は素敵です。
    どんな人間にも救いを与えてくれます。
    インタビューで横山秀夫先生に影響を受けたと仰っていましたが、
    分かる気がします。
    謎解きミステリと人間の物語が混ざり合い、凄く好きな作品でした。

    それと毎回のように、雲井が自分に暗示をかけて、
    行動しようとする所が可愛いですね。
    見事に推理を外し、窮地に陥るスキルには脱帽します。
    先生、早く助けてあげて…!と、笑顔になってしまいます。

  • この人は面白い。
    この作品も政治が舞台でありながら、意外にちゃんとミステリーをしているし、ラストに全体を意外なことでまとめる。
    よかった。

  • この議員は天才か大馬鹿か。

    天才でも大馬鹿でも
    ついていきたいと思わせる魅力が
    たまーに、ちらちらと見える。
    しかし、秘書としたら心休まらず。。。という関係が
    とても面白いです。

    翔太郎議員の次なるステージを期待します。

  • おバカでお騒がせな世襲議員・漆原翔太郎が支持率アップのために謎を解く――わけではなく、事件に関わる人たちの心を陰ながら救ってあげる連作ミステリ。基本的には日常の謎を扱った短編でありながら、どの章においても一度、先生のダメダメさを見兼ねた秘書の雲井に推理を披露させ、その後に翔太郎によるひっくり返しが行われるという徹底した二段構えが、実にテクニカルで高水準です。すべての伏線を回収し切る最終章では、ミステリ小説史上稀に見るカッコ良さの「名探偵 皆を集めて『さて』と言い」が行われ、翔太郎のキャラクター性が存分に活かされたケレンに満ちた演出には、ただただ圧巻。呑まれるような感覚を味わうばかりでした。

  • 2013/02/05読了

  • 実に愛すべきおバカ議員! 彼のような議員がいれば、日本も少しは明るくなる!……かも? 一方で悩めるサムライ秘書の葛藤には、気の毒ながらも笑わされ。実に楽しく読めました。「政治=お堅い」というイメージが、良くも悪くも覆ったような気も。
    ミステリとしての謎解き部分も充分に楽しめましたが。全体を通して、ただ楽しいだけではなく。正しい政治と正義についても考えさせられました。何が善で何が悪なのか、その基準も非常に難しいものだと思います。真面目で融通の利かない人間はそこで躓き、悩んでしまうのかもしれません。
    とはいえもちろん、不真面目な人間にも務まるわけはなく。もしやこんな柔軟な「おバカ」こそが必要とされる人材なのだったりして。だからこそ。漆原翔太郎と雲井進のコンビにはさらなる活躍を望みたいところ。今までの常識に捉われないやり方で、この日本を変えてほしい!

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著者プロフィール

1978年生まれ。メフィスト賞を受賞し、2010年『キョウカンカク』で講談社ノベルスからデビュー。近年は『希望が死んだ夜に』(文春文庫)、『あの子の殺人計画』(文藝春秋)と本格ミステリ的なトリックを駆使し社会的なテーマに取り組む作品を繰り出し、活躍の幅を広げている。

「2021年 『Ghost ぼくの初恋が消えるまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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