- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062182706
作品紹介・あらすじ
薬の製造を唯一の産業とする島「久寿理島」で、470年間、女子直系一族だった木葉家に突然生まれた男子・草多は、島の人から「ぼっちゃんは天が下さったのです」と言われて、大事に育てられてきた。
15歳の春、草多は、その製法が女性のみに受け継がれてきた「気やすめ丸」を万人に効く薬へ改良するために、島の運命を背負って東京へと旅立つ。入学した和漢学園では、伝承薬をつくる特別クラスでの特訓をうけることになる。そんなある日、胆石症の牛の胆嚢からとれる漢方薬のゴオウを求めて、牧場へ行った草多だったが……。
感想・レビュー・書評
-
魔女島と呼ばれる久寿理島でその製法が受け継がれてきた薬「気やすめ丸」を作る木葉家に生まれた草太。よりよいものに薬を改良すべく、島の運命を背負って東京の和漢学園に入学。下宿先の人たちや同級生、先生と関わりながら日々過ごす。
薬草に惹かれて読む。しかもまはらさん。児童書の物語で薬草の話ってめずらしいかもしれない。ファンタジー、学園、家族、ミステリーなどいろんな要素が入っていておもしろかった。まはらさんやっぱり好み。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生薬の話は少し
-
児童書だけど.
とオススメしてもらった本.
子供向けなストーリーではあるけれど.
さらっと触れる 薬草の説明が興味をひいてついつい調べたくなった!
昔の人?の薬草も漢方もハーブとの関わり方とか.
忍者の兵糧丸とかちょっと作りたくなっちゃった!
.
私にはどんな能力があるんだろう?? -
真赤よかったねぇ
琥珀はすべてみていて守っていてくれたのね
秀有は敵対したり、ライバル意識でしか頑張れないタイプの人なのかなあ
先生の言う通り嫉妬が出て辛くなっちゃうと思うなあ -
シリーズ2作目。
あっという間に読み終わってしまった。まだまだ続きそうなのに、次巻で終わるのか?ライバルとの関係も緊張感漂う雰囲気で終わり、次巻も楽しみだけど、読み終わるのがもったいない感じ。。 -
薬の作り方に魔女のおはなしとかも関わってたりして、すごくわたしの興味をひく内容!さっぱりしてて読みやすいー!
-
自分を見つめて
久寿理島から東京にやってきた草多の物語、第二巻。
今回は草多の成長もあるが、周囲の人間たちの成長が感じられる物語となっている。
特にライバルである大塔製薬の跡取り、秀有の成長が見られる。
他の特別クラスの人間よりも、やや感覚が鈍い秀有。
その悔しさがコンプレックスになり、プライドになり、目の前の壁を否定する。
それを矢野先生が宥めるのだ。
コンプレックスは誰にでもある。
恥ずかしくはない。
それを認めたくないとプライドを表に出すことの方がずっと恥ずかしい。
それを素直に受け止めることができるのが彼の良さであり、優秀さの現れであろう。
見習いたい。
薬膳料理が登場する。
日本でも健康ブームに乗り、ファミリーレストランでもメニューに載っている。
私は八角(スターアニス)は苦手なのだが、本書で登場する料理にはついごくりと喉が鳴る(あー、だれかつくってくれないかな)。
嵐の大学入学金稼ぎのために強欲な叔父の所へ出かけていった話も考えさせるものがある。
せっかく元気にした牛を早々と肉にしてしまう.....
その本当の意味が分からないうちは、かわいそうだとかかわいいとかそれだけで頭がいっぱいになってしまう。
だが、それは役目を果たしていないからだ。
わが子だってそうだ。
かわいい、と愛でたり、かわいそうと叫ぶだけなら誰にでもできる。
苦楽を共にして、どんな時でも自分の役目を果たしているからこそ手放すこともできるのだ(もちろんわが子は食べないけれど)。
真赤と真白のわだかまりも溶けたようだし、更なる秘薬、もとい、飛躍を期待して、次巻に続く! -
気になったので続きを(;^^)ゞ
児童書と思えば、まあまあ面白いかも
北海道に行って、牛とか熊とか