ミッキーは谷中で六時三十分

著者 :
  • 講談社
3.02
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本棚登録 : 142
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062187442

感想・レビュー・書評

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  • p46
    大学へいけ、と両親に言われた。なにをしに大学へ?という問いに答えはなかった。では大学へいかないのなら、自分はなにをするのか。

  • タイトルに惹かれて手に取りましたが、この本の中でズシんと心に残った話は「吉祥寺ではコーヒーを飲まない」。姉と弟の設定、その後に登場する2人の女性を足したバランス配置が実に良く凛としており、清々しい。最後のシーンで駅から進む方向の書き方もさすがです。

  • 普段は読了してからだけど、最後まで読むかわからなくなったので、二話読み終わったとこで書くことにする。二十歳の頃、片岡義男の世界のオシャレ感に憧れ、そんな暮らしを中途半端に目指したりなんかした気もする。だが四十半ばで読むと、登場人物に嫌気がさす。おめーらみたいな暮らしをするから少子高齢化社会になるんだよ!シャツの色が、コーヒーの豆が、レコードがなんて言ってる時、薄給で三人の子育てやってんだよ。儲かったら税金払えよ!

  • 子供の頃から海外文学ばかり読んでいて日本の小説はなんだか暗くて貧しく思えていたのが片岡義男さんの小説を読んでから考えが変わった気がします。大人になったらこんな生活をしてみたい、そして東京への憧れをもつようになりました。少しも変わらない片岡義男さんがここにありました。スマートフォンやPASMO、Suica、塩キャラメル、ショートサイズのコーヒーなど今風なアイテムにタイトルは人気のスポット、でも登場人物たちは昭和な感じがして不思議な雰囲気でした。

  • 好き嫌いは別にして、短篇小説のひとつの書き方だと思う。
    (2014年7月、6冊目)

  • びっくり! 片岡義男ってずうっととても気になっていたんだけど、こんなぺらっぺらな小説を書いているのかい?? バブリーな雰囲気で、時代から取り残されてる感じがするよ。やりたいことは分かるし、雰囲気は上手に出ているんだけど(年配の大御所?に対して大変失礼?)、好きじゃないひとには、「それしか」伝わってこないんだよ。その奥を見たいと思わないんだよ。だから、ほんとうに読んでてイヤな気持ちになったし、読まなきゃよかったとさえ思えてしまう。気になっているから、それが分かってよかったけれど。ほかの本もこんな感じなのかなー。なんだろうなー。こういうのは変えられなさそうだもんね。

  • 033

  • 40年近く遠ざかっていた片岡義男を読んだ。以前の好きだった本の内容をはっきり覚えている訳ではないが、ものすごく懐かしかった。当時学生だった私はこの世界に憧れこの街に住んでこの生活を送ろうと思った。結局そんな生活は全く送らなかったし、東京にも住まなかった。40年で私が変わったのだろうし、こんな世界はないということを幸か不幸か知ってしまった。もうこの世界に憧れることもない。
    変わっていない片岡義男が嬉しくもあり、とても残念でもあった。星5つをつけたかったが、正直星3つが精一杯だった。

  • タイトルに惹かれて読んではみたがこの作家の作品が苦手だという事をすkっかり忘れていた。表題作は良かったのだがあとはあまり、心に残らず。

  • 楽しい偶然に満ちた東京物語 短編集「ミッキーは谷中で六時三十分」 片岡義男さん- MSN産経ニュース
    http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2187442

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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