立身いたしたく候

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062187954

感想・レビュー・書評

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  • 商家の五男から、婿+跡取りとして侍になった駿平。まだこどもの将来の嫁に「兄さま」と呼ばれてニヤニヤしたりしつつも、仕事を得るためにいろいろとやってみるが……。ちょっと駿平さん自重して!というくらいやにさがっていらっしゃいます。まあそれはおいておいて。いろいろな侍の「仕事」が読めて面白かったです。読みやすくて楽しく、おすすめです。

  • 約1年前に読んだ「一朝の夢」に次ぐ梶よう子さんの2冊目地元図書館返却本から。幕末前夜の江戸。瀬戸物屋つる屋の五男坊に生まれた駿平は、百五十俵の貧乏御家人「野依家」に婿養子入りした。軽い気持ちで引き受けたものの……小普請組に属し虚弱な養父孫右衛門の隠居願いが受理された為、僅か一年で当主になって待っていたのは、過酷な「就職活動」だった。駿平の実家が出入りしていて、矢萩家の部屋住みで幼馴染・友次郎と共に立身出世を試みるのだが…。太平楽の時代に無役無勤の小普請組から役に就くための苦労がよくわかった。

著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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